【2.5次元】太田基裕が語る俳優論「役者は空間とそのときの記憶を提供する仕事」 舞台「囚われのパルマ-失われた記憶-」インタビュー

2019年5月14日 / 15:09

-それは役作りや仕事があって通い出したんですか。

 いや、全く仕事とは関係ないです。リフレッシュできるかなと。

-体を動かすのがお好きなんですか。

 超嫌いですよ(笑)。でも、パーソナルトレーニングは予約したら絶対に行かなきゃいけないんで(笑)。

-では、太田さんが役者を目指したきっかけを教えてください。

 高校生の頃から韓国映画やドラマが好きで、それを見て俳優に憧れるようになりました。でも、そうは言っても踏み出し方も分からなくて…ミュージカル『テニスの王子様』のオーディションを受けて、合格させてもらったことで、俳優としてスタートできました。

-舞台の面白さはどこに感じていますか。

 生ものなので、毎回、いろいろなアクシデントがあるし、自分の状態を整えてから出ようと思っても完全には整えられないこともある。そんな揺らぎみたいなものが出るのが舞台だと思います。お客さんも毎公演違うので、その日によって空気も違う。そういったものを常に敏感に感じながら、舞台に立つことは、緊張感があり、怖くもありますが、刺激にもなります。その日、その瞬間に、自分が生きていることを感じられるんですよ。もちろん、それだけでなく、カーテンコールで頂ける拍手も、お客さんたちが楽しそうにしている顔を見ることもうれしいですし、この仕事をしていてよかったと思う瞬間でもあります。役者は空間とそのときの記憶を提供する仕事だと思っています。それがお客さんに届いたと感じたときが一番のやりがいです。

-最後に、公演への意気込みを。

 今回は、はじめましての役者さんも多いですが、カンパニーみんなでいい関係を作り、学ぶべきことを学びながら作品を盛り上げていきたいと思います。原作ファンの方はもちろん、原作を知らない方でも楽しめるような人間ドラマをしっかりと作り上げていきたいと思っているので、ぜひ劇場に気軽に遊びに来てください。

(取材・文・写真/嶋田真己)

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 舞台「囚われのパルマ-失われた記憶-」は、6月22日~23日、大阪・サンケイホールブリーゼ、6月27日〜30日、都内・シアター1010で上演。
公式サイト https://palm-stage.com

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