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やっぱりおもちゃにも出会いと別れがあるという、人間の世界と同じようなストーリーを入れているところかな。愛されていたのに捨てられたとか、おもちゃの側に立つとそれは悲しいことだろうし、そういう部分が人間の社会とうまくリンクしていると思います。
でも結局、ウッディはコミュニティーを作っていろんなおもちゃと一緒にいましたよね。そこでも仲間を助けたりしていたんじゃないかな。今回も、捨てられたおもちゃが出てきて、それが新しいキャラクターになっていますけど、そういうおもちゃはどこに行ってもいますから。
あまり仕事の感覚ではやっていないです。とにかく間が空くので前のことは忘れてしまいます。今回も、もう一度見返したりして、思い出しながらやっていくという感じでした。だって、最初は30年前ですから、もうそんなに細かく覚えていないです。でも、その時に子どもだった人が親になって子どもに見せている可能性もあるわけだし、そう考えるとすごいシリーズだと思います。ピクサーの中でもこんなに長く続くものはないんじゃないですか。
キャラクター的にはやっぱりバズがいいですね。羽も出てくるし、音が出たりもするし。子どもにはバズの方が人気があるんじゃないかな。
所さんの世田谷ベースに何度か遊びに行ったことはありますが、いろんな物をくれるんです。大きな袋に戦車とかが入っていて。あれは自分が要らなくなった物なんじゃないかという話もありますが(笑)。所さんは裏表が全くない人です。ただ、バズの声は所さんだと皆が思いますよね。例えば声優さんで言えば、山田康雄さんがしゃべったらルパンだと思うというような。そういう一番分かりやすい声の人です。しゃべったらもう声質がバズですもん。僕がしゃべってもウッディだとは言われませんから。
原点回帰をしていて面白いな、いろんなものを入れ込んでいるなと思いました。かつて子どもだった大人が見ても、泣くと思います。僕もやっぱりジーンときましたから。それがどの辺りの場面なのかは見てのお楽しみです。
最初の『トイ・ストーリー』の時に来日した製作陣から、お土産で人形をもらいました。その時、このプレゼントはすごいだろと言われたけど、僕にはピンとこなかった。でも、監督のようなマニアの人にしかこういうものは作れないと思うんです。子どもが寝たらおもちゃが動き出すなんてことは普通は考えないですから。特に日本人にはそういう感覚はあまりなくて、そんなはずはないで終わってしまうけど、やっぱり彼らは夢と希望を持っているんです。そこからこういう素晴らしいものが生まれてくる。だからやめようと思っても、またやりたくなる人が出てくると思います。これだけ面白いものができてしまうと、またやるんじゃないですか。こちらはそれにつられてまた何年も待たされるわけです。トム・ハンクスさんがインタビューで「自分たちができなくなったら、AIが声をピックアップして、勝手にやるんじゃないか。その恐怖もある」と言っていましたが、それでやってくれるのだったら、そんなに焦らなくてもよくなるので、それはそれで楽になっていいと思いますけど(笑)。
(取材・文/田中雄二)

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