筧美和子「少し心が軽くなるような言葉や、気持ちを切り替えて生きていくためのヒントが、登場人物からもらえるのではないかと思います」『オオムタアツシの青春』【インタビュー】

2025年10月2日 / 17:29

 昭和の風情が残る福岡県大牟田市を舞台に、人生につまずいた3人の大人たちが、病気を抱えながらも前向きに生きる少女との出会いを通して再生していく姿を描いた『オオムタアツシの青春』が9月26日から全国公開された。本作の主人公でパティシエの五十嵐亜美を演じた筧美和子に話を聞いた。

筧美和子(C)エンタメOVO

-まず出演の経緯から伺います。

 (瀬木直貴)監督の奥さまが私のYouTubeを見てくださって、それがちょうど監督が主演の俳優を探している時だったので、奥さまが推薦してくださったそうです。監督も私が出ている他の映画も見てくださっていたので、ご夫婦で話し合ってオファーをしてくださったと聞きました。まさかYouTubeがかきっかけになるなんて…という感じでした。

-最初に脚本を読んだ印象はいかがでしたか。

 年齢も環境も全く違うすごく凸凹の4人だと思いました。普通は一緒にいないようなタイプの人たちが集まって、短い時間かもしれないけど、寄り添って生きている姿にとても心が温まって、それがこの映画の好きなポイントでした。あとは、それぞれが人生につまずいていたり、問題を抱えたりしていますが、そうした過去も含めてこれからどう生きていくのかということが描かれています。皆さんも折り合いがつかないようなことがあると思いますが、そういうことに対して、別に答えを提示しているわけではないけれど、ちょっとヒントをもらえるような、励みになるようなメッセージもあって、そこもこの映画の魅力だと思いました。

-亜美というキャラクターをどのように捉えましたか。

 台本を読んだ時は、エネルギーがあってずんずんと前に進んでいくような印象だったのですが、映画全体を通して見ると、私たちと同じように、いろいろと模索しながら一生懸命生きている1人の等身大の女性なのかなと思いました。駄目なところも、未熟なところもありますが、それを包み隠さずというか、そういう駄目な自分を出しながらも、周りの皆に力を与えるような、真っすぐに進んでいるのが印象的なキャラクターだと思いました。

-今回、役作りで意識したことはありましたか。

 映画では初めての主演だったので、純粋にうれしかったんですけど、特に主演だからこうしようとか、そういうことはあまり深く考えずに、役と向き合うことに集中しました。周りは心強い方ばかりだったので、いつもと変わらぬスタンスで臨ませていただきました。役作りは、まず技術的にはパティシエの動きの練習がありました。あとはせりふが博多弁だったので、そこをクリアしなければならなくて。その作業をしているうちに、日常でも自然に博多弁が出てきたりするようになってうれしくなりました。今回は方言やパティシエのお仕事と向き合う時間が役作りでした。内面的にも理解が深まった時間だったと思います。

-舞台になった大牟田の印象は?

 以前も映画の撮影でお世話になったことがあるのですが、皆さんすごく協力的で、本当に街の人と一緒に映画を作るみたいな感じでした。撮影のサポートもしていただきましたし、どこに行っても皆さんフレンドリーで、お店などでもよくしていただきました。すごく撮影がやりやすい街でした。あとは、昭和の風情がまだ残っているので、そういう環境で生活しながら撮影ができたのはすごく良かったと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ゆりやんレトリィバァ監督、南沙良「この映画を見た後で告白されたらもう振ることはできないと思います。だから“恋愛成就ムービー”なんです」『禍禍女』【インタビュー】

映画2026年2月14日

 お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが映画監督に初挑戦した『禍禍女』が絶賛上映中だ。「好きになられたら終わり」という「禍禍女」を題材に、ゆりやん自身のこれまでの恋愛を投影しながら描いたホラー映画。ゆりやん監督と早苗役で主演した南沙良に話を聞い … 続きを読む

不条理犯罪ファンタジーで再タッグの安田章大&古田新太、「映像じゃできないギリギリを走るのが演劇の面白さ」 「音楽劇 ポルノスター」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年2月14日

 3月8日の大阪公演から幕を開ける「音楽劇 ポルノスター」にSUPER EIGHTの安田章大と古田新太が出演する。近年、歌舞伎や劇団四季なども手掛ける青木豪が作・演出を務める。青木、安田、古田の3人が揃うのは、ブラックで危ない笑いが満載の痛 … 続きを読む

「身代金は誘拐です」“有馬”桐山照史の不可解な行動にSNS騒然 「社長、その傷…」「毎回展開が早くてびっくり」

ドラマ2026年2月13日

 勝地涼と瀧本美織がW主演するドラマ「身代金は誘拐です」(読売テレビ・日本テレビ系)の第6話が、12日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、娘を誘拐された夫婦が「娘の命を救うために、他人の子どもを誘拐できるか?」という極限 … 続きを読む

「栄養たっぷりないちごを食べて、元気にライブに来て」 「原因は自分にある。」大倉&吉澤が渋谷で呼びかけ

2026年2月2日

 7人組ボーカルダンスグループ「原因は自分にある。」の大倉空人と吉澤要人が2月1日、東京・渋谷で開催された「とちぎのいちごふぇす2026」のトークショーに登壇した。  このイベントは、収穫量日本一の「いちご王国」栃木県産いちごの魅力を味わっ … 続きを読む

「リブート」「もうみんながリブートしていそうな気がする」「シュークリームが食べたくなる」

ドラマ2026年2月2日

 日曜劇場「リブート」(TBS系)の第3話が、1日に放送された。  本作は、最愛の妻の死をめぐってうそと真実が入り乱れ、日曜劇場史上類を見ない怒濤のスピードで展開していく“エクストリームファミリーサスペンス”。鈴木亮平が善良なパティシエと悪 … 続きを読む

Willfriends

page top