ファーストサマーウイカ「それぞれの立場で“親と子”という普遍的なテーマについて、感じたり語り合ったりしていただけたらうれしいです」日曜劇場「19番目のカルテ」【インタビュー】

2025年8月17日 / 23:49

-主演の松本潤さんとお芝居で対峙(たいじ)してみての印象を教えてください。

 松本さんは、演じられている徳重先生と共通して、とても包容力のある方だと感じます。現場でもオフでも、相手を受け止めて認めた上で、的確かつ愛を持ってアプローチされるので、その器の深さと優しさが伝わってきます。マクロとミクロ、両視点を持ち合わせた上でのムードメーカー。一方で、職人気質と相手に油断させない雰囲気もあって、「MJ」のカリスマ性を感じる瞬間も多々あります。さらには時折見せる“ゆるキャラ”的な愛嬌(あいきょう)もあったりと、複合的で一言で語りきれない、魅力の塊のような方です。

-他にも、撮影現場での共演者とのエピソードを教えてください。

 (総合診療医となった滝野みずき役の)小芝風花さん、(内科医・鹿山慶太役の)清水尋也さんとは待ち時間に“MBTI(16タイプ性格診断)”で盛り上がりました。(外科医・東郷康二郎役の)新田真剣佑さんは、とにかく面白くて…今年一番の驚きかもしれません。オペシーンでは、手術室にこもってずっと撮影していたので、(麻酔科医・大須哲雄役の)岡崎体育さんと(心臓血管外科医・戸田勝久役の)羽谷勝太さんと一緒に「今、何時でしょう?」という原始的な遊びもしました(笑)。(院長・北野栄吉役の)生瀬勝久さんや、(外科部長・東郷陸郎役の)池田成志さん、(看護師・豊橋安希子役の)池谷のぶえさんたち、ベテラン陣も本当に愉快で、撮影現場の空気が一気に明るくなります。

-総合診療医についての印象は?

 原作漫画で存在を知り、興味深い職業だなと思っていました。私は普段から物ごとを複合的に捉え、ロジックで最適解を見つけていくのが好きなので、医学生だったら専攻の際に検討していたかもしれません。ただ私はマシンガントーク派なので、徳重先生のようにゆっくりと患者さんの話を聞けるかどうかは(笑)。いまだ普及率は高くないそうですが、家族にも話せない、相談先が分からない、地域に病院や医師が少ないなど、さまざまな悩みを最前線で受け止め、手引きになってくれる存在は、患者にとって救世主ですよね。 このドラマが、普及率や目指す人口の増加の後押しになれたらいいなと思います。

-最後に視聴者の皆さんに第5話の見どころをお願いします。

 茶屋坂心という人物に感情移入できるかどうかは、人それぞれだと思います。ただ、“親と子”というテーマに関しては、誰もがかつて子どもだったという共通の記憶があるからこそ、何らかの共鳴はあるのではないかと思います。「母はあの時、何を思っていたのだろう」「もし自分が親になったら、子どもに何を伝えたいだろう」。そんな問いを、茶屋坂先生とその家族の関係を通じて、さまざまな視点から考えるきっかけになる回になっていると感じています。世代を問わず何かを感じていただける第5話ですので、ぜひご家族皆さまでリアルタイムでご覧いただき、それぞれの立場で“親と子”という普遍的なテーマについて、感じたり語り合ったりしていただけたらうれしいです。

(C)TBSスパークル/TBS(撮影:加藤春日)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。  シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは?  それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top