中島裕翔&岡本健一が親子役に 演出の上村聡史と3人で語る舞台「みんな鳥になって」【インタビュー】

2025年5月5日 / 08:00

-上村さんとして、岡本さんに期待することは?

上村 健一さんとはもう10本目ぐらいのお付き合いなので、特にないのですが(笑)。

岡本 あはは(笑)。

上村 ダヴィッドは少しヒール役のような印象からスタートしていくのですが、彼もやはり犠牲者です。振り幅のかなり大きい強烈な役どころになってくると思っています。そこを健一さんと一緒にリアリティーを持って作っていけたらいいですね。とても楽しみです。

岡本 今は台本に書かれている宗教、人種などのルーツについて自分なりに探っている最中ですが、それらの問題がより身近に存在しているヨーロッパでよく上演したなと改めて思います。その過激さと言いますか、パンクなところにものすごく引かれます。そういうものを、裕翔と一緒に届けられるというのはすごく楽しみです。

-中島さんと岡本さんの2人で親子を演じることについて感じることは?

中島 こういう作品でお仕事を一緒にさせていただくのは初めてなのですが、おうちにもよく遊びに行っていましたし、ずっと知っている間柄ですから(笑)。

岡本 本当にパパと呼ばれていました(笑)。だから今でも、パパ目線ですごく大きくなったなと思いますし、かっこよくなったなと思うこともあります(笑)。

中島 (笑)。ずっと見守ってくれている感じはしています。

岡本 そういう意味では、裕翔と僕の関係性を知っている人が見ると、いい意味で裏切られるかも。でもそこには違う世界を感じられる面白さがきっとあると思います。

-現段階で、上村さんはどのような演出を考えていますか。

上村 演出者として、劇世界というのは戯曲だけではなく、対俳優、対劇場空間、対時代、対社会といろいろな条件を加味して演出プランを練り出しています。今回と言いますか、この作家の時にいつも気を付けていることですが、できるだけストイックに、できるだけシンプルに、余計な雑味のあることはしないと決めているので、そうした演出になると思っています。

-中島さんは、上村さんの稽古は初めてとなりますが、事前に聞いておきたいことはありますか。

中島 ちゃんとお話をするというのはこの場が初めてなので…。ただ、変に身構えすぎることもなく、自分を解放できるところを持って、恥を捨て眺めればと思っています。だから、稽古でもまれる時にはもまれたいですし、このすごいキャスト陣の中で、自分も一員となって一緒に作るという存在意義のようなものを見いだすことができればうれしいです。

-上村さんとの稽古について、岡本さんから中島さんへアドバイスはありますか。

岡本 今回、上村さんがどのように稽古を進めるのかまだ全くわからないですからね(笑)。言えることは一つ。本当に風邪はひかないようにしてほしいです。

中島 それは本当に大事なことですよね。舞台の公演を最後まで走り切るというのは、わりと奇跡に近いかもしれないと最近は思うようになりました。

岡本 せりふの量は、どんなに長くても誰でも覚えられるので大丈夫です。あとは健康的にいてほしいですし、ちょっとおいしいもの差し入れしてほしいです(笑)。

(取材・文・写真/櫻井宏充)

 舞台「みんな鳥になって」は、6月28日~7月21日に都内・世田谷パブリックシアターのほか、兵庫、愛知、岡山、福岡で上演。

舞台「みんな鳥になって」

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

大西礼芳「どうやって死ぬかということは、どうやって生きるかということとつながりますよね」『安楽死特区』【インタビュー】

映画2026年1月21日

-章太郎役の毎熊克哉さんの印象は?  毎熊さんはすごく優しいんです。人として優しいだけではなくて目の奥が優しいんです。お芝居をしながら、何か毎熊さんの目の奥に光が見える感じがして。その光をたどってお芝居をしていたような印象があります。つらい … 続きを読む

M!LK・吉田仁人、「怒涛の1年」を振り返り“チームM!LK”に感謝 シリーズ第2弾「FFBE幻影戦争 THE STAGE II」では「第1弾を超えられるような作品に」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年1月21日

-第2弾に向けての課題は?  今回から参加される新たなキャストの方も多いので、どのように関係性を作っていくのかが大切になってくると思います。前回は、同世代のキャストが少なかったのですが、今回は僕と同じようにアーティスト活動をしながら俳優をし … 続きを読む

志田未来「子どもが泣いていると、うるっとしてしまうのは新しい感情」 火曜ドラマ「未来のムスコ」で母親役【インタビュー】

ドラマ2026年1月20日

 志田未来が主演する火曜ドラマ「未来のムスコ」(TBS系)が、1月13日から放送中だ。本作は、阿相クミコ氏・黒麦はぢめ氏の人気漫画をドラマ化。“定職なし、貯金なし、彼氏なし”の崖っぷちアラサー女子・汐川未来(志田)が、ある日突然5歳児・汐川 … 続きを読む

竹内涼真、5年ぶりの舞台に「リニューアルした自分で臨む」 ミュージカル「奇跡を呼ぶ男」でゴスペルにも挑戦【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年1月17日

-ミュージカルでは歌とダンスがありますが、今、どんな心持ちで準備をされていますか。  すごくラッキーなことに、僕は(2025年の)2月までダンスを踊っていたので、5年前にミュージカルに出演したときより、相当、レベルが上がっていると思います。 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(10)石浦神社で語る「八田與一と嘉義農林学校」

舞台・ミュージカル2026年1月16日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。  語りは、土地と人を結び直します。 … 続きを読む

Willfriends

page top