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ディズニーの人気者「くまのプーさん」がミュージカルに! 「没入感や生の迫力を楽しめる」舞台公演を福尾誠が語る【インタビュー】

 ディズニーの大人気者、くまのプーさんと仲間たち、クリストファー・ロビンが四季をめぐって楽しい冒険をする、新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」が4月27日から全国10都市で上演される。等身大のパペットを役者たちが操り、すてきなセットと、愛すべき音楽の力によって100エーカーの森にこれまでにないいのちを吹き込む日本初上演となる本作。公演アンバサダーを務める福尾誠に本作の魅力を聞いた。

新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」公演アンバサダーの福尾誠(ヘアメーク:KEIKO(Sublimation)/スタイリスト:山﨑厚見)(C)エンタメOVO

-公演アンバサダーに就任しましたが、アンバサダーとしてどのような活動をしていきたいですか。

 とにかく僕はディズニーもプーさんも大好きなので、自分の口からディズニーとプーさんの魅力を伝えることができるということがまず、幸せでありがたいことですし、責任を持って伝えたいです。今回ミュージカルという形なので、このミュージカルの魅力を1人でも多くの人に伝えられたらいいなと思っています。

-ディズニー作品のどんなところが好きですか。

 ディズニー作品には、夢がありますよね。日常の中に非日常があって、非日常の中に日常があるという世界観がすてきだなと思います。登場人物たちはそれぞれが思いを持って生きていると思いますが、誰の心にも刺さるものがあるのがディズニーの魅力だと感じています。世界中の人たち共みんなが夢を持てる世界観が広がっているというのは、本当にすごいことですし、きっとそんなディズニー作品に助けられている人もたくさんいると思います。

-では、「くまのプーさん」の魅力は?

 プーさんと仲間たちがかわいい! それに尽きると思います。100エーカーの森の中で繰り広げられる仲間たちとの友情や愛、楽しくておもしろい日常が描かれているのが魅力だと思います。

-今回は、そんな「くまのプーさん」がミュージカルとなりました。ミュージカルならではの面白さはどんなところにあると思いますか。

 ミュージカルでは、例えばテレビや映画などを見ているときと違って、画面という壁がないんですよ。目の前でプーさんたちが遊んでいる姿を感じることができます。音楽や歌もダイレクトに入ってきますし、プーさんの細かな動きまでじっくり見ることもできます。実際にプーさんがどんなふうに動くのか、生で見る機会ってあまりないですよね? ですが、このミュージカルを見ることでプーさんのかわいらしい動きを身近に感じられます。僕も一足先にプーさんに会いましたが、目の前で見たからこそ分かったプーさんのかわいらしさがたくさんありました。

 そして、今回の物語は、春夏秋冬、それぞれのストーリーが展開されているので、子どもたちにとっても大人にとってもとても分かりやすい物語になっていると思いますし、100エーカーの森の四季を存分に楽しんでいただけると思います。

-福尾さんは、2023年にミュージカルにも初挑戦されましたが、ご自身がミュージカルに出演されたことで改めて感じるミュージカルの魅力はありましたか。

 お芝居も歌も、どうしたらより多くの方に伝わるのかという伝え方を学ぶことができました。すごく勉強になった経験でした。それまで僕はお客さんとして舞台やミュージカルを見に行くと、どこかステージとの距離感を感じていたのですが、いざ自分がステージに立ってみたら、思っていた以上に一体感を感じました。見に来てくださった皆さんと共にこの作品を作っているのだと強く思ったので、観客として見に行くときの見方も変わりました。一緒にその空間を楽しむことができるというのがやはりミュージカルの最大の魅力だと思います。

-同じ空間にいるからこそ感動が増すというのはありますよね。

 それはすごく大きいです。今回のミュージカルでも、それを強く感じていただけると思います。僕も、画面の中や本の中にいたプーさんたちが、実際に目の前で動いている姿を見たときは、予想をはるかに上回る感動がありました。ぜひ多くの方にその感動を体験してもらいたいです。

-今回のミュージカルには、初めてミュージカルを見るという子どもたちもたくさんいらっしゃると思います。子どもたちが楽しめる本作のポイントも教えてください。

 100エーカーの森の世界観が味わえるということが、きっと子どもたちにとってワクワクする最大のポイントだと思います。その森の中で、一緒に遊んでいる感覚になってもらいたいです。“プーさんのミュージカルを見に行く”というよりも、“プーさんに会いに行く”“プーさんと遊ぶ”という気持ちで見に来てもらえたら、より楽しめるのではないかなと思っています。生の舞台ならではの没入感がこの作品の最大の魅力だと思うので、ぜひその没入感や生の迫力をたくさん楽しんでいただけたらと思います。

-子どもたちがミュージカルを見る前に何か準備は必要ですか。

 何の準備もいりません! 例えば新しくできたショッピングモールに買い物に行ったり、テーマパークに遊びに行ったりするのと同じで、何かを始めるときに準備のことは気にせずにいきますよね? それと同じで、プーさんやプーさんの物語を知らないから楽しめないということは決してないので、何の準備も知識もなくても、とにかく100エーカーの森でプーさんと一緒に遊ぶことができるのがこのミュージカルです。気にせずに見にきてください! ただ、プーさんの物語を映画や絵本で見てくると、楽しみ方は変わるかもしれませんね。この場所はあのシーンで出てきた場所だ! というようにリンクして楽しめる要素もたくさんあると思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

 新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」は、4月27日~5月6日に都内・日本橋三井ホールほか、全国10都市で上演。

新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」

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