【インタビュー】映画『あしやのきゅうしょく』松田るか「この映画を通して、皆で食べるご飯の温かさを伝えられたらと思います」

2022年2月3日 / 07:15

-給食で何か思い出に残っていることがあればお願いします。

 小学校のときに、たった一度だけ給食にキムチが出てきたことがありました。水で洗ったような色も付いていないものでしたが、私たちにとってはとても刺激的でした。私は辛いものが得意でしたが、同級生たちは「辛い」と騒ぎだしました。今回、栄養士の役をやってみて、あれは、子どもたちにいろんなものを食べさせたいという気持ちからの、栄養士さんのチャレンジだったのではないかと思いました。

-この映画のテーマは「食べることは生きること」でしたね。

 食べることで人とのつながりができたり、食べることは、ただ生物学的に生きるのではなく、本当に人間として生きることにもつながっていると思います。

-最後に、観客に向けて映画の見どころをお願いします。

 食事は、基本的には1日3回必ずするものです。そうした身近なものが持つ温かさをお届けできたらと思います。コロナ禍になってから、人との距離を取ることが求められ、一人で食事をされる方も多くなったと思います。でも給食は、作る方やメニューを考える方、材料を生産している方と、たくさんの人とのつながりで作られています。この映画を通して、皆で食べるご飯の温かさを感じていただけたらと思います。

(取材・文/田中雄二)

(C)2022「あしやのきゅうしょく」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ジェイソン・ステイサム ~絶滅危惧種のアクションスター~

映画2025年12月31日

筋肉系スターの最後の生き残り  そう考えると、『エクスペンダブルズ』シリーズの現役の傭兵役というのは、ステイサムにとってはむしろ異色と言っていい。多彩な個性や国籍の寄せ集めチームという設定のおかげで、彼のナチュラルな魅力もしっかり際立ってい … 続きを読む

寺西拓人 声優初挑戦は「とても刺激的で楽しい経験でした」 「マクロス」、「アクエリオン」シリーズの河森正治監督の長編アニメーションに出演『迷宮のしおり』【インタビュー】

映画2025年12月30日

-どんな点が楽しかったのでしょうか。  舞台や実写作品の場合、役を演じていても、どこか自分が残っているんです。でも、アニメーションは外見が自分と全く異なるので、より強い没入感が味わえて。それがすごく楽しかったです。 -そういう意味では、主人 … 続きを読む

織山尚大、芸能活動10周年を迎え「今のこの年齢で演じる意味がある」 舞台「エクウス」で3年ぶりの主演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月29日

 映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む

【映画コラム】「2025年映画ベストテン」

映画2025年12月28日

【日本映画】  邦画界は、今年も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』『名探偵コナン 隻眼の残像』など、アニメーション作品が興行成績の上位を占めたが、実写映画でも大ヒット作が生まれた。歌舞伎を題材とした … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】家族の情緒が国境を越える、俳優ムン・ソリが語る「おつかれさま」ヒットの理由

ドラマ2025年12月26日

 ▽家族を世話する母    ムン・ソリは、「クイーンメーカー」(23年)や「私たちの人生レース」(同)のように、女性の主体性や自分らしさを打ち出す役を担い、エンパワーメントの姿を体現してきた。だが「おつかれさま」では、“肩書きのない母”を真 … 続きを読む

Willfriends

page top