【インタビュー】「Oh My Diner」三浦宏規 人生初コメディーで演じるのは「僕そのもの」

2020年11月5日 / 08:00

 三浦宏規が出演する完全オリジナル新作コメディー「Oh My Diner」が11月7日から上演される。本作は、米マンハッタンのダイナー、その名も「Oh My Diner」を舞台に、そこで働くスタッフ、店に集まる多彩な常連客など、個性豊かなメンバーが繰り広げるシチュエーションコメディー。1950~70年代の洋楽の名曲をダンスを交えて軽快なタッチで描く。地元のスターであり、世界で活躍するバレエダンサー「プリンス」を演じる三浦に、本作の見どころや、舞台への思いを聞いた。

プリンス役の三浦宏規(C)ネルケプランニング /プロマックス

-三浦香さんによる完全オリジナルの作品になります。初めて脚本を読んだときに、どんな感想を抱きましたか。 

 僕が演じるプリンスは、当て書きです。プリンスが久しぶりに帰郷することでいろいろなことが起きていくという物語なのですが、プリンスは、僕のよくないところを誇張して描いたらこうなる、という人物なので、台本を読んで、三浦さんに駄目出しをされている気分でした(笑)。それぐらい、僕そのものです。

-例えば、どんなところが似ているんですか。

 言葉にするとあれなんですが…謝れない。プライドが高いのに構ってちゃんみたいな(苦笑)。

-でも、当て書きなだけに、演じやすいのでは?

 はい。僕以外の人がこの台本を読んだら、なんでそこで怒るのか、なんでそこでいじけるのか、分からないところが多々あると思います。でも、僕は全部スッと入ってきて、怒っている理由が書かれていなくても、そこに至るまでのバックボーンがよく理解できる。なるほどって、すごく納得できた。だから、結果、ほぼ自分なんです、プリンスは(笑)。

-そのプリンスを演じる上で、どんなところにポイントを置いていますか。

 プリンスは超ナルシストの変な人ですが、その一方で、自分のプライドを傷つけられるとすごく落ち込んでしまうという二面性があります。その二面性をきちっと切り替えてお見せしたいと思っています。

-今回は、共演経験のあるキャストも多いですね。

 はい。プリンスの幼なじみという設定で、ノア役の神里(優希)くんとイーサン役の田中(涼星)くんが出演しますが、彼らは、(2016年に上演された)ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs氷帝で一緒だったメンバーです。2人は青学のメンバーで、その公演限りで卒業だったので、すごく懐かしい感じがします。田中くんとは別の舞台でも共演していますし、会うのが久々というわけでもないのですが、昔から知っている人たちと幼なじみという設定なのですごくやりやすいです。

-本作では、お芝居の後にライブショーもあるそうですが、どのようなショーになりそうですか。

 お芝居の世界観はそのままに、登場人物たちがなじみ深い洋楽の名曲を歌って踊ります。ライブショーとはいえ、曲中にはお芝居っぽいシーンもありますし、役を離れて歌うというわけでもないので、ペンライトを持って応援しましょうというものとは少し違うと思います。でも、見に来てくださるお客さまも、1曲も知らないということはないと思いますので、楽しんでいただけると思います。

-三浦さんは2.5次元作品からグランドミュージカルまで幅広い作品に出演されていますが、2.5次元作品と海外の作品、それから今回のようなオリジナル作品では、演じる上で意識に変化はありますか。

 僕はあまり意識したことはないですね。ただ、これまで、出来上がっている作品の中に新しいキャストとして入ったり、出来上がっているものを再演として上演したりということが多かったので、舞台を一から作るのはこんなに大変だったんだと改めて実感しています。でも、オリジナル作品だからこそ、いろいろな可能性もあるし、試せることもあるので、作り上げていく楽しさも感じています。

-ところで、三浦さんにはダンスの印象が強かったのですが、ミュージカルへの思いは、いつ頃芽生えたのですか。

 僕は、もともと本当に歌が嫌いで、苦手意識もありました。でも、歌が上手な方たちと一緒に歌う機会が何回かあって、そのときにすごく悔しい思いをしたんです。なので、最初はその悔しい思いや見返したいという気持ちから、歌を始めたところがありました。ただ、やっていくうちに、徐々にでも良くなっていって、結果が付いてくることが分かると、それが自信になって…それでやっとスタートに立てた気がします。今、いろいろな現場に行かせていただいて、まだまだ奮闘したり、試したりという日々ですが、ミュージカルに出演するのは楽しいです。

-ターニングポイントになった作品は?

 いくつかあります。まず「恋するブロードウェイ」。そこで初めて歌を歌いました。その後に「テニミュ」で場数を踏んで、舞台にも慣れていったんだと思います。そして、「レ・ミゼラブル」です。またいろいろなものをへし折られました(笑)。へし折られて、へし折られて、なんとかして次のステップに進もうともがいた作品でした。

-三浦さんには、日々、ストイックに努力をしているイメージがあるのですが、悔しさが原動力になっているんですね。

 悔しさが原動力ではありますが、でも、自分では努力をしているという意識はないですね。「恥ずかしい。何とかしないと」という感じです。それが、そばから見たら努力になっている可能性はありますが、僕自身は焦りの感情の方が強いです。僕、学校のテストでも前日にひたすら勉強して、ギリギリでなんとか間に合わせる感じだったんですよ(笑)。「ギリギリの天才」って昔から言われています。焦ることによって、本領が発揮できるタイプだと思います(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

西畑大吾「役をどう演じたらいいかすごく考えた」 ドラマ「マトリと狂犬」【インタビュー】

ドラマ2026年1月8日

 西畑大吾主演のドラマ「マトリと狂犬」(MBS・TBSドラマイズム枠/毎週火曜深夜)が1月20日にスタートする。本作は、「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で2020年から連載されている同名漫画のドラマ版。  麻薬取締捜査官・黒崎、刑事・葛城 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第1回「二匹の猿」豊臣秀長、秀吉、織田信長 新味を感じさせる主要人物の初登場【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年1月8日

 1月4日から放送スタートしたNHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」。大河ドラマで人気の戦国時代を舞台に、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(若い頃の名は小一郎)を主人公にした物語ということで、どのような幕開けになるのか、興味深く第1回を見守った。小一郎役の … 続きを読む

奈緒、感動巨篇「大地の子」の舞台化に挑む 30代を迎え「すごく楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年1月7日

 山崎豊子による小説を原作に、戦災孤児となった男性の波乱万丈の半生を描いた「大地の子」が舞台化される。主人公の陸一心(勝男)を演じるのは、井上芳雄。勝男の妹の張玉花を奈緒、勝男の妻となる江月梅を上白石萌歌が演じる。物語の舞台は、第二次世界大 … 続きを読む

中村雅俊「ちょっと同窓会に顔を出すようなつもりで今の3人の姿も見てほしいなと思います」『五十年目の俺たちの旅』【インタビュー】

映画2026年1月7日

 1975年に連続ドラマとして放送された「俺たちの旅」。その後も主人公たちの人生の節目ごとにスペシャルドラマが制作されてきた同シリーズの20年ぶりとなる続編『五十年目の俺たちの旅』が1月9日から全国公開される。70代を迎えたカースケこと津村 … 続きを読む

松下奈緒「家族とは無償の愛、力がある存在」 “夫の遺体の取り違え”から始まる衝撃作 「夫に間違いありません」【インタビュー】

ドラマ2026年1月5日

 松下奈緒が主演するドラマ「夫に間違いありません」(カンテレ・フジテレビ系)が、1月5日から放送がスタート(毎週月曜よる10時放送)。本作は、主人公・朝比聖子が夫の遺体を誤認し、保険金を受け取った後に死んだはずの夫が帰還するところから始まる … 続きを読む

Willfriends

page top