エンターテインメント・ウェブマガジン
もう一つ、自分の映画では、瞬間的に出てくる暴力性の表現として、“ビンタ”を多用しています。『歓待』(10)、『淵に立つ』、『海を駆ける』(18)、『よこがお』…。いずれもビンタするシーンがあります。最初は特に意識していなかったのですが、さすがに最近は自分でも入れなければいけないような気になっていて、今回も…と思ったら、もともと原作にビンタのシーンがあって。これは、『本気のしるし』の影響だったのかな…と(笑)。他にも、今回の脚本を書きながら、「『本気のしるし』の影響を受けているかも…」と思ったことが何度もありました。
ありがたいお話ですが、驚きました。漫画が原作ですし、どちらかというと娯楽性の強い作品なので、「カンヌ向きではないかな…?」と思っていましたから。だから、本当にびっくりしたし、懐が深いな…と。
そう言っていただけるのは、うれしいですね。日本映画はずっと「4K(黒沢清、北野武、是枝裕和、河瀬直美)」と言われてきましたから。若い世代としては、そういう評価を少しでも更新していけたら…と思っています。
(取材・文・写真/井上健一)
インタビュー2025年11月17日
▽キム・ゴウンはユミ役にぴったり –ドラマ化にはどのくらい関わっていますか。 事前にクリエーターと何回かミーティングをしました。物語の順序を入れ替えてみようとか、どこまで表現していいかなどを事前に話し合いました。ウェブトゥ … 続きを読む
映画2025年11月14日
-撮影で特に印象に残った場面を教えて下さい。 近所の少年たちにいじめられた幸太が大雨の中、おじさんの家の前で黙って座り込んでいるシーンが、すごく印象に残っています。カメラに綺麗に映るように、大量の雨を降らせていたので、その水圧がものすごく … 続きを読む
2025年11月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈 銭湯の湯け … 続きを読む
映画2025年11月13日
-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。 私は … 続きを読む
映画2025年11月11日
-ジュゼッペ役の佐野晶哉さんの印象はいかがでしたか。 ご一緒するのは今回が初めてでした。先に佐野さんの声が吹き込まれている状態でアフレコをさせていただきましたが、1日だけ一緒にお芝居ができた日がありました。その時に、第一声から本当に迷いな … 続きを読む