【インタビュー】配信型演劇フェスティバル「Ohineri(オヒネリ)」主催・Office ENDLESS下浦貴敬 自粛が続く演劇界で新たな試み「座席にいなくても、その先には観客がいる」

2020年4月9日 / 12:00

-今回の企画が成功した暁には、継続的にこの企画を開催する予定ですか。

 やってみても面白いとは思っています。演劇という特性上、平時はやはり生でとは思いますが、地方に住んでいる若い方はなかなか東京の公演を見ることはできないでしょうし、逆に僕たちも地方の若手劇団の芝居を見る機会は限られてしまいます。そういう意味で、一つのきっかけとなるツールになるのであれば、やる価値はあると思います。

 ただ、この企画が「成功」したのかどうかは、最後の最後まで分からないとは思うんです。そもそも通常の舞台においても、お客さんが入って興行的に成り立ったから成功かというとそれだけじゃない側面もたくさんあります。今回の企画でも今の段階では何をもって成功かは分からないですが、お客さんがまた次も見たい、参加者が次もやりましょう、スタッフさんがありがとうと言ってくれたら、もしかしたら成功なのかもしれないと今は思っています。

-最後に、企画を視聴する方に向けてのメッセージを。

 「ステージからパワーを。ステージへパワーを。」というキャッチコピーを付けましたが、このキャッチコピーに全ての思いが詰まっています。パワーという言葉には、「元気」だったり「精神的なつながり」だったり、「仕事を続けていくための力」だったり、経済的な意味での支えだったり、さまざまな意味が込められています。アーティストたちは、ステージの上から精いっぱいパワーを届けるので、それを受け取ってもらって、お客さんたちからもパワーを送ってもらえたらうれしいです。今、アーティストたちはお客さんのパワーを実感しづらい時期だと思いますが、この企画を通してそれを実感できたらいいなと思いますし、それが必然的に新型コロナウイルスが終息した後の演劇界の力になると信じています。

(取材・文/嶋田真己)

配信型演劇フェスティバル「Ohineri」

 配信型演劇フェスティバル「Ohineri」は、5月5日~5月10日(日)に開催。詳細は公式サイトで確認。
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公式サイト http://officeendless.com/sp/ohineri/

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