【インタビュー】『栞 Shiori』三浦貴大「人に尽くす行為は自己満足」 経験者だからこそ語れる医療や救命に対する思いとは

2018年10月26日 / 15:18

-症状が悪化する担当患者や、不治の病に倒れる父・稔(鶴見辰吾)の姿に苦悩する雅哉ですが、三浦さんは壁にぶつかったときはどう対処されますか。

 役者としては気楽で、撮影が終わった直後に気掛かりなことがあっても、監督がOKを出したんだから、まぁいいかと思っています。それ以上考えてもよくはならないし、悩むことで次のシーンがグズグズになる方が嫌なので、監督を信じるのが一番です。そんなふうにやっていたら、いつの間にかモヤモヤすることもなくなりました(笑)。

-劇中で、雅哉の病院に入院してきた稔が娘の遥(白石聖)に「小さい頃、いつも俺がやっていたんだ」と三つ編みを編んであげるシーンが印象的でしたが、幼い頃の三浦家の特別なルールのようなものがあれば教えてください。

 いつもは母(山口百恵)が料理を作ってくれて、それがうまくて、休みの日は父(三浦友和)もカレーとかを作ってくれて、それもうまかったんですが、小学生のときの日曜の朝、学校が休みで兄貴(三浦祐太朗)と家にいると、父が駅前のマクドナルドで朝マックを買ってきてくれることが年に数回だけあったんです。それもうまかったです(笑)。

-意外なエピソードですね。ありがとうございます(笑)。では最後に、読者にメッセージをお願いします。

 僕たちが発信しているメッセージ以上のものを感じてもらえると思います。命の話であり、生きている人が今を未来につないで世の中を作っていくことを描いた物語です。そして、この映画を通して、今を一緒に生きている周りの人たちのことを少しでも思いやるきっかけになればうれしいです。

(取材・文・写真/錦怜那)

(C)映画「栞」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

丸山隆平「きっと誰も見たことがないものになる」 舞台「water」で挑む半自伝的世界【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月14日

 丸山隆平と、演劇団体マームとジプシーの主宰を務め、劇作家・演出家として注目される藤田貴大が企画し、作り上げる舞台「water」が9月27日から上演される。本作は、丸山の記憶の断片を散りばめながら、藤田の視点で見つけた京都という土地、そして … 続きを読む

倉悠貴 豊臣兄弟を支える軍師・黒田官兵衛を好演中「最後までしっかり演じ切りたい」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年9月13日

-本作では戦国時代の過酷さが描かれる一方で、ユーモアのあるシーンも多いですが、その辺もお二人が空気感を作っているのでしょうか。  その点は、お二人と一緒に現場を引っ張ってくださる蜂須賀正勝役の高橋努さんの存在も大きいです。この作品は、戦国時 … 続きを読む

安田章大、『髪結いの亭主』の初めての舞台化に「人間たちの退廃感がより響くのではないか」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月9日

 1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』が、安田章大主演で初めて舞台化される。原作となる映画は、一人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。今回の舞台化では、原作映画を大胆にアレンジし、物語を195 … 続きを読む

【映画コラム】8月の公開映画から

映画2026年9月4日

「ミニオンズ&モンスターズ」(8月7日公開)★★★ 映画のパロディーが満載  最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズがたどり着いたのは、1920年代のハリウッド。西部劇の撮影に乱入したことから映画スタジオに入り込み、人気スターと … 続きを読む

山口馬木也 柴田勝家の最期は「不思議な体験でした」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年8月30日

-劇中では、秀長と秀吉に対する「認めたくないが、認めざるを得ない」という勝家の複雑な心情が見事に表現されていました。秀吉役の池松壮亮さんとのお芝居はいかがでしたか。  仲野太賀さんと池松壮亮さんは、周囲に対する気配りを欠かさない素晴らしい俳 … 続きを読む

page top