【映画コラム】地球規模の大問題を描きながら、どこか能天気な『コンティニュー』と『グリーンランド 地球最後の2日間』

2021年6月3日 / 10:00

 続いて『グリーンランド 地球最後の2日間』

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 突如現れた彗星(すいせい)クラークの落下による世界崩壊のタイムリミットまであと48時間。政府から緊急避難者に選ばれたある家族の姿を描く。

 「ノアの箱舟」のような話かと思いきや、さにあらず。はぐれた家族がシェルターに向かうさまを描いたサバイバルドラマが中心で、彼らが非常事態下での人間の善と悪を目の当たりにするというものだった。

 プロデュースも兼ねたジェラルド・バトラーが、あえてヒーローではなく家族との関係に悩む普通のおじさんを演じるなど、ほかのこの手の映画との差別化を狙った努力の跡は見られるのだが、たとえ、この家族だけが生き残ったとしても、果たしてそれだけでいいのか、という疑問を感じるのは否めない。

 自分たちだけが助かればいい、とでもいうような、むき出しのエゴや、強引なミーイズムが露呈されるのは、この手の映画の常ではあるのだが、同時に、そうした類型的な描き方しかできないところが、こうした映画の限界を示しているとも言えるだろう。(田中雄二)

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