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それにしても、全くタイプが異なる『シンドラーのリスト』と『ジュラシック・パーク』(93)同様、本作と一大エンターテインメント作『レディ・プレイヤー1』(4月20日公開)をほぼ同時期に撮るなんて…。スピルバーグという人は、本当に映画を撮ることがたまらなく好きなのだろうと思わずにはいられない。
さて、本作のラストシーンには、ウォーターゲート事件が示唆的に登場する。実はあの事件を記事にしたのはワシントン・ポストの記者たちであり、彼らを主人公にした『大統領の陰謀』(76)という映画も作られた。つまり、その『大統領の陰謀』や、事件の真相を描いた『ザ・シークレットマン』を見れば、本作の“その後”を容易に知ることもできるわけだ。そうした映画を使った“しり取り遊び”もまた一興だ。(田中雄二)