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片や、トム・クルーズ演じる腕利きのエージェント、イーサン・ハントが大活躍を見せるスパイアクションシリーズの第5弾『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。こちらも、おなじみラロ・シフリン作曲の「スパイ大作戦」のテーマ曲が鳴ると期待に心が踊る。
今回はイーサンが所属する米国極秘情報機関IMFが、多国籍スパイ集団シンジケートの暗躍によって、解体の危機にひんする。果たしてイーサンは“悪の国家(=ローグ・ネイション)”の野望を阻止し、IMFを救うことができるのかというもの。
いきなりオープニングでイーサンが軍用飛行機に飛び付いたまま上昇するという信じ難いアクションが展開、その後も、ウィーン、カサブランカ、ロンドンと目まぐるしく舞台を変えながら、巨大タンクへの潜水、バイクでの激しいチェイスなどが繰り広げられていく。
ほかにも、イーサンを中心としたIMFのチームワーク、レベッカ・ファーガソン演じる女性スパイやショーン・ハリス演じるシンジケートの親玉との絡みも見どころとなる。
監督のクリストファー・マッカリーはトム主演の『ワルキューレ』(08)『アウトロー』(12・兼監督)『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)の脚本を担当しただけにトムの見せ場を心得て演出しているが、ここまで体を張ったアクションを見せられると、一体どこまでやるんだトム・クルーズという感じもする。トムと恐竜のリアル対決が見られる日もそう遠くない? (田中雄二)