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■「尽くす男」は大ブレークの絶好ポジション
主役を食うほどの支持を集める2人の男性キャラ。
この2人に共通する「尽くす男」のポジションは、演じた俳優を大ブレークさせるおいしいポジションといえます。
過去の例を見ると、例えば1993年の「あすなろ白書」では、取手くん(木村拓哉)がまさにこのポジション。
思いを寄せるなるみ(石田ひかり)を「俺じゃダメか」と後ろから抱きしめるシーンは、後に「あすなろ抱き」と呼ばれ、ドラマ史上の名シーンとなりました。
また、2005年、07年の「花より男子」では、小栗旬さんが演じた花沢類がこのポジションに当たります。
木村拓哉さん、小栗旬さんとも、その後の大ブレークは皆さんご存知の通りです。
視聴者から見ると、報われなくてもいちずに尽くしてくれる男性は、理想の恋人像。「私だったら絶対彼と付き合うのに!」という思いをかき立てます。
その思いが、そのまま演じる俳優さんに投影されるのでしょう。
岩田剛典さんと平山浩行さん、このドラマをきっかけに大ブレークもあり得るかも?
文◎伊與田孝志
【伊與田孝志プロフィール】神奈川県出身。ツイッターなどのソーシャルメディアとテレビの連携を探るウェブサービスプランナー/ディレクター。今期は「ごめんね青春!」「Nのために」(共にTBS系)に注目しています。