【映画コラム】自然の脅威にさらされた人間を描く『ポンペイ』と『ノア 約束の舟』

2014年6月7日 / 16:20

 自然の脅威にさらされた人間を描いた2本の大作『ポンペイ』と『ノア 約束の舟』が相次いで公開される。

(C) 2014 CONSTANTIN FILM INTERNATIONAL GMB HAND IMPACT PICTURES (POMPEII) INC.

 7日公開の『ポンペイ』は、西暦79年、伊ベズビオ火山の噴火で地中に埋没した古代都市を舞台に、ローマ軍に一族を虐殺された剣闘士のマイロ(キット・ハリントン)と富裕商人の令嬢カッシア(エミリー・ブラウニング)との悲恋を描く。

 これまで幾度も映画化されてきた史劇「ポンペイ最後の日」を、今回は『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が3Dを使って迫力満点に再現した。

 ドラマの部分では、2人の許されぬ恋の物語に『スバルタカス』(60)や『グラディエーター』(00)をほうふつとさせるローマの奴隷剣闘士の物語を加えながら2時間以内に手際良くまとめている。

 個性派俳優ドナルド・サザーランドの息子のキーファー(元老院議員)と名優リチャード・ハリスの息子のジャレッド(カッシアの父)による2世対決も見ものだ。

 
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