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以上の予想を、各部門の候補とともに整理すると、以下の通り。(◎が受賞予想)
【助演男優賞】
ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』
ブライアン・タイリー・ヘンリー『その道の向こうに』
ジャド・ハーシュ『フェイブルマンズ』
バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』
◎キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
【助演女優賞】
アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
◎ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ホン・チャウ『ザ・ホエール』
ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』
ステファニー・スー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
【監督賞】
マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』
◎ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
スティーブン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』
トッド・フィールド『TAR/ター』
リューベン・オストルンド『逆転のトライアングル』
【主演男優賞】
オースティン・バトラー『エルヴィス』
コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』
◎ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』
ポール・メスカル『aftersun/アフターサン』(5月26日公開)
ビル・ナイ『生きる LIVING』(3月31日公開)
【主演女優賞】
ケイト・ブランシェット『TAR/ター』
アナ・デ・アルマス『ブロンド』
アンドレア・ライズボロー『To Leslie(原題)』
ミシェル・ウィリアムズ『フェイブルマンズ』
◎ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
【作品賞】
『西部戦線異状なし』
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『イニシェリン島の精霊』
『エルヴィス』
◎『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
『フェイブルマンズ』
『TAR/ター』
『トップガン マーヴェリック』
『逆転のトライアングル』
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(6月2日公開)
やはり、主要6部門では『エブエブ』が多くのオスカー像を手にしそうだ。第92回で非英語圏の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』(19)が、昨年はろうあ者の家族の物語『コーダ あいのうた』(21)がそれぞれ作品賞に輝いたように、アカデミー賞はこのところ多様性を尊重する傾向にある。
今回、『エブエブ』が多数のオスカー像を獲得すれば、その姿勢をより強く印象づけることになるだろう。しかし、アカデミー賞にはハプニングやサプライズがつきもの。結果がどう転ぶのか、発表の瞬間まで分からない。どんな授賞式になるかも含め、当日を楽しみに待ちたい。
(井上健一)