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「実衣は全成さんが秘めている、中にあるパワーみたいなものを信じていて、そこが共鳴し合って引かれているのかなと思うので。実衣にとっては、彼の魅力というのが、実衣にだけかかっている魔法じゃないですけど、誰にも分かってもらえなくてもいいし、たぶん、2人とも分かっているようで分かっていないのかも知れない」
2人の関係を語る宮澤の言葉は、さらにその出会いにまでさかのぼる。
「全成さんが最初の頃、『生まれる前からほれていました』みたいなことを言っちゃうんですが、それを受けて実衣が『言っていることがよく分からないところに引かれました』と言えるって逆にすごいなと思って。普通、『この人の何が好きなの?』と聞かれたときに、並べる形容詞って違う気がするんですけど、言葉では表現できないレベルで引かれ合っていたんだなというのを、占いの力も込みで感じました」
源平合戦から幕府内の権力闘争と争いが続く中、時にさざ波を立てながらも、仲むつまじい夫婦愛を育んできた全成と実衣。そんな2人の関係について、新納は最後に「この『鎌倉殿の13人』で僕が演じた阿野全成は、ただ実衣を愛していただけの男、みたいな感じですね」と締めくくった。
(取材・文/井上健一)