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どちらも、主人公たちが力を合わせて危機に立ち向かう物語であり、子どもたちの体当たりも含め、これを「力を合わせることの大切さ」を説いた場面と見ることもできる。
これらを考え合わせると、「皆がうれしいのが一番」と言い続けてきた栄一の目指す社会の在り方が、より具体的に浮かび上がってくる気がしないだろうか。
とはいえ、これはあくまで解釈の一つに過ぎない。数々の言葉を、視聴者はどんなふうに受け止めたのだろうかと思う。
そして、社会事業にも手を伸ばし始めた栄一が、目指す社会を実現するため、これからどんな奮闘を見せるのか。示唆に富む言葉の数々とともに、今後への期待が大いに高まる秀逸な回だったといえよう。(井上健一)