【演劇コラム】人気俳優・女優の出演作が目白押し! 2020年上半期の注目舞台&ミュージカル

2019年12月30日 / 18:00

「グッドバイ」

 太宰治の未完の遺作をケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が独自の視点で完成させ、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞にも輝いたコメディーを、生瀬勝久演出の下、新たにつむぎ出す。単身、東京で暮らす田島周二が、田舎に残した妻子を呼び寄せるために愛人たちと別れようと、美女キヌ子と手を組み、騒動を起こす物語を、藤木直人、ソニン、真飛聖らが演じる。クスリと笑えて、温かな気持ちになれる極上の物語を堪能してもらいたい。ちなみに、KERAによる本戯曲を、大泉洋と小池栄子の出演で映画化した『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』も2月14日から公開される。
 1月11日~13日、都内・かめありリリオホールほか、山形、新潟、広島、大阪、香川、愛知、福島、東京で上演。

舞台「黄昏」

 1981年にキャサリン・ヘップバーン、ヘンリー・フォンダ、ジェーン・フォンダの共演で映画化され、第54回アカデミー賞で主演男優賞、主演女優賞などを獲得した、アーネスト・トンプソンによる名作戯曲を、高橋惠子ら実力派キャストで上演。美しい湖の岸辺にたたずむ別荘を舞台に、老齢の夫婦と、その家族とのふれあいを描く。「老い」や「家族とのつながり」など、今の時代だからこそ考えたいテーマを含みながら、穏やかで優しい時間の流れが描かれる作品だ。共演に、瀬奈じゅん、松村雄基、石橋徹郎、若山耀人、石田圭祐。
 1月16日~19日、都内・紀伊國屋ホールで上演。

ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」

 映画やドラマで活躍を続けている新田真剣佑が舞台初主演する本作は、岸谷五朗と寺脇康文が主宰する「地球ゴージャス」の25周年を記念した公演。09年に地球ゴージャス10作目として上演された「星の大地に降る涙」を岸谷が脚本を書き直し、ミュージカル要素をアップさせて上演する。地球ゴージャスの公演といえば、歌にダンス、そして華やかなアクション(殺陣)とエンターテインメントを追求したステージが見どころ。高いポテンシャルを持つ真剣佑がどのようなステージを見せるのか注目される。共演には、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、島ゆいか、さらに森公美子らが名を連ねる。
 3月10日~4月13日、舞浜アンフィシアターほか、大阪で上演。

(嶋田真己)

ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」

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