八木沼純子がフィギュアスケート専門番組のメーン司会 選手の意外な素顔、大会の舞台裏などエピソード満載で放送中

2015年2月10日 / 12:31

 世界王者の羽生結弦選手をはじめ、多くの日本人選手が世界のトップレベルで活躍するフィギュアスケート。スタースケーターたちの華麗な演技に、たくさんのファンが熱狂している。そんな熱いファンに向けた、「フィギュアスケートのもっと深いところを知りたいっ!」という要望を満足させる番組が、今年1月から放送されている(毎月1回放送)。フィギュアスケート元女子シングル五輪代表で、解説者としてもおなじみの八木沼純子さんがメーン司会を務め、普段の競技中継では伝え切れない“大会の舞台裏”“選手たちの技に隠された緻密な計算”“選手たちの意外な素顔”などを伝えている。八木沼さんに番組の見どころを聞いた。

 

解説者としてもおなじみの八木沼純子さんがメーン司会

-初めに番組に対する抱負を。

 フィギュアスケートをいろいろな方に楽しく見ていただきたい、という思いでやらせていただいています。フィギュアスケートのファンの方も、初めてフィギュアスケートを見る方も、フィギュアスケートを見始めた方にも楽しんでもらえるような、堅苦しくなく、柔らかく、楽しく見ていただける番組にしたいと思っています。

-第1回放送の終了後に、視聴者から「こんな番組を待っていた!」など、たくさんの温かいメッセージが届いたそうですね。

  見ていただいた方の反響が伝わってくるのは、番組を続けていく励みになります。皆さんの要望に応えられるように、いろいろな角度からフィギュアスケートの魅力をお伝えしていきたいです。フィギュアスケートにもいろんなドラマがあり、いろんな選手がいることを分かっていただき、自分の子どもにもやらせてみようかしらとか、今度大会に行ってみようかしらとか、そんな発展につながっていくといいですね。

-取材を通して現役の選手を見ていると、ご自身の現役時代とは技術面も精神面も変わったことを実感するそうですが。

 今の選手は、意外とみんな、ピリピリしているようで仲が良い。私たちの現役時代は、同じリンクで練習していてもピリピリしている感じがありました。特に試合が近づいてくるとそれが高まってくる感じがありました。でも今の選手は、自分自身のオンとオフの使い分けがうまいのでしょう。ライバルたちのことも尊敬のまなざしで見られますし、それを自分に置き換えて実力を発揮させられるんです。あまり神経質にならない。それがすごいなと思います。

-特に印象に残っている若手選手は?

  14歳の樋口新葉選手は気後れしてないです。受け答えもしっかりしていて、記者の前に出ても何も心配なく、逆にしっかりし過ぎているぐらい。かといって喜怒哀楽を表に出さないもわけではなく、悔し涙も流しますし、滑り出すと足にモーターが付いているのかと思うぐらいスピードがあり、テクニックもある。楽しみな選手です。他にもいろんなタイプが集まっていて、今は『フィギュアスケーターのタイプってこういう感じ』と一言では言えません。いろんなタイプがいて面白いですよ。

-世界王者・羽生選手についてはどう思いますか。

  羽生選手は常に役者だと思います。「羽生結弦」というのを普段から意識している感じがします。それはスケーターとして必要な部分です。アクターとして自分をどう見せたらいいのかを知っている選手です。しかも、世界チャンピオンだからといって向上心がなくなっているわけでもない。常に先を見て、もっともっと進化することを考えている。後輩たちはそういう羽生選手をはじめ、浅田真央選手、引退した高橋大輔選手と鈴木明子選手、今日本を引っ張っている村上佳菜子選手を見て、自分たちが試合でどうするべきかを学ぶ。身近に素晴らしい教科書があるので、自分たちもそこに続くぞ!という気持ちになれる。それが日本のフィギュアスケートのレベルが上がっている理由だと思います。

-最後に視聴者にメッセージを。

 番組は始まったばっかりですが、初回放送が終わってからたくさんのメッセージを頂き、とてもうれしく思っています。メッセージや要望を頂くことで、もっとこういうことをしようとか、次につながっていきますので、どしどしご意見ご感想を送ってください。そして、一緒にフィギュアスケートを楽しんでいきたいですね。

 

■プロフィール
やぎぬま・じゅんこ
1973年4月1日生まれ、東京都出身。5歳からスケートを始め、14歳でカルガリー五輪(88年)の女子シングル日本代表として出場。世界選手権通算7回出場、93年ユニバーシアード大会優勝を果たし、95年からプロスケーターに転向。スポーツキャスター、解説者としても活躍中。

 

■番組データ
フィギュアスケートTV!
BSフジ

今後の放送予定

第2回
2015年2月11日(水)午後5時~5時55分
放送翌日に開幕する「四大陸フィギュアスケート選手権」の見どころを特集する。さらに「ヨーロッパ選手権」や、次代のスター候補が続々と登場する「全国中学校スケート競技会」なども盛りだくさんの独自映像で伝える。

第3回
2015年3月15日(日)午後2時~2時55分


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「光る君へ」第十六回「華の影」まひろと道長の再会からうかがえる物語展開の緻密さ【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年4月27日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月21日に放送された第十六回「華の影」では、藤原道隆(井浦新)率いる藤原一族の隆盛と都に疫病がまん延する様子、その中での主人公まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の再会が描かれた。  この … 続きを読む

宮藤官九郎「人間らしく生きる、それだけでいいんじゃないか」 渡辺大知「ドラマに出てくる人たち、みんなを好きになってもらえたら」 ドラマ「季節のない街」【インタビュー】

ドラマ2024年4月26日

 宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛けたドラマ「季節のない街」が、毎週金曜深夜24時42分からテレ東系で放送中だ。本作は、山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる“街”を12年前に起きた災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へと置き換え … 続きを読む

【週末映画コラム】全く予測がつかない展開を見せる『悪は存在しない』/“反面教師映画”『ゴジラ×コング 新たなる帝国』

映画2024年4月26日

『悪は存在しない』(4月26日公開)  自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からもそう遠くないため移住者が増加し、緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧(大美賀均)は、娘の花(西川玲)と共に自然のサイクルに合わせたつつましい生活 … 続きを読む

志田音々「仮面ライダーギーツ」から『THE 仮面ライダー展』埼玉スペシャルアンバサダーに「埼玉県出身者として誇りに思います」【インタビュー】

イベント2024年4月25日

 埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」内「角川武蔵野ミュージアム」3Fの EJアニメミュージアムで、半世紀を超える「仮面ライダー」の魅力と歴史を紹介する展覧会『THE 仮面ライダー展』が開催中だ。その埼玉スペシャルアンバサダーを務めるの … 続きを読む

岩田剛典 花岡の謝罪は「すべてが集約された大事なシーン」初の朝ドラで主人公・寅子の同級生・花岡悟を熱演 連続テレビ小説「虎に翼」【インタビュー】

ドラマ2024年4月25日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。明律大学女子部を卒業した主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)は、同級生たちと共に法学部へ進学。男子学生と一緒に法律を学び始めた。そんな寅子の前に現れたのが、同級生の花岡悟だ。これから寅子と関わっていく … 続きを読む

Willfriends

page top