柳楽優弥、舞台「金閣寺」で丸刈りに 「僕の代表作にするという強い気持ち」

2014年4月4日 / 15:09

 (左から)市川由衣、水田航生、柳楽優弥、水橋研二、宮本亜門氏

 舞台「金閣寺」初日開幕直前会見&公開舞台稽古が4日、東京都内で行われ、出演者の柳楽優弥、水橋研二、水田航生、市川由衣、演出家の宮本亜門氏が登壇した。

 本作は、三島由紀夫の名作を宮本氏演出で舞台化したもの。再演となる今回は2011年の初演からキャストを一新して上演する。

 生来の吃音(きつおん)のために疎外感を感じながら育った主人公・溝口を演じる柳楽は「とても難しい役だけど、亜門さんに叱咤(しった)されながら役に近づいていった」と稽古を振り返り、初日を前にして「周りのキャストの方に支えられながら、僕の代表作にするという強い気持ちで挑みたい」と熱く意気込みを語った。

 柳楽のコメントを受けて宮本氏は「代表作になると思います。それぐらい彼は高い所からダイブしているし、全員が1回すごい状態を超えてきているので、僕も本番が楽しみ」と期待を寄せた。

 また、2月の会見で「僧侶の役作りのために京都の宝泉寺に修行に行った」と明かした柳楽。座禅などの体験が役作りに生きたとしつつ「たまたま僕が入山した同じ日に入山した男性が一人いて、その人が本当に(溝口の心の友となる)鶴川みたいな人だった。僕の中ではその方と出会えたことが一番うれしかった」としみじみと振り返った。

 さらに役のために丸刈りにした柳楽は「(家族には)『芝生みたい』って言われた。僕自身は本当にすごく楽で『これからもこれでいたいな』って思ったけど『それだと他の役ができないでしょ』って言われました」と苦笑交じりに語った。

 舞台は5日~19日、都内・赤坂ACTシアターで上演。


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