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昨年9月に膵臓(すいぞう)がんの手術を受け、療養を続けていた歌舞伎俳優の坂東三津五郎が2日、都内の歌舞伎座で行われた「鳳凰祭四月大歌舞伎」の初日公演で約7カ月ぶりに本格的な舞台復帰を果たした。
昼の部の「寿靱猿(ことぶきうつぼざる)」で猿曳(さるひき)寿太夫を演じた三津五郎。観客の拍手喝采で迎えられたことに「正直気持ち良かった。私の生きる場所はここなんだとあらためて感じた」と笑みを浮かべ「それに流されちゃうと内容がおろそかになる。『三津五郎の芝居はいいね』と思っていただくことが本当の復帰だと思うので気持ちを切り替えていきたい」と気を引き締めた。
本演目は、1995年に長男・巳之助が初舞台を踏んだもので、当時は父の九代目三津五郎と共に三代そろって出演した。
三津五郎は「あれから19年。(巳之助が演じた)猿が立派に成長してきょうは奴(やっこ)を務めている」と目を細めた。「息子さんと同じ舞台に立つのは心強い?」という質問を「逆だね。息子でなければ気を使わず、自分のことだけに集中できる。どっちが気が楽かと言えば、出ない方が楽でしょう」と笑い飛ばした。
また療養中の7カ月については「手術後のダメージはあったけど、ずっと元気だった。だるくもないし疲れやすいわけでもない」と振り返り「年が明けてからは旅行に行ったりもした」と明かした。
「予定の無い日々というのはいい。これで収入があればもっといいね」と報道陣を笑わせた三津五郎。5月からは新たな治療が予定されているが「5、6、7月と休んで次は8月ぐらいかな。今は仕事よりも体を休めることが最優先ですから」と語った。
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