市川團十郎さん66歳で死去 海老蔵「父の愛はいつも感じていた」と涙

2013年2月4日 / 15:08

 十二代目市川團十郎さん(いちかわ・だんじゅうろう=歌舞伎俳優、本名堀越夏雄=ほりこし・なつお)さんが3日午後9時59分、肺炎のため東京都港区の病院で死去した。66歳。東京都出身。葬儀・告別式の日程などは未定。

 團十郎さんは、1946年に十一代目の長男として生まれ、7歳のときに市川夏雄を名乗り初舞台。11歳で新之助、69年には十代目市川海老蔵を襲名し、85年には歌舞伎界の大名跡、市川團十郎の十二代目を襲名した。

 「勧進帳」や「暫(しばらく)」など、市川家のお家芸である「歌舞伎十八番」の演目を受け継ぎ、豪快な荒事(あらごと)で歌舞伎界の大看板「成田屋」を守り抜いた。また、明るいキャラクターが魅力の「助六」や「義経千本桜」などでの豪快で骨太な演技でも人気を集めた。

 團十郎さんは、2004年に「急性前骨髄球性白血病」と診断され、厳しい治療を乗り越えて2年後に復帰。07年3月には世界最高峰の舞台の一つ、パリ・オペラ座で初めての歌舞伎公演を長男の市川海老蔵と共に実現し、同年、紫綬褒章を受章した。

 團十郎さんは昨年12月、京都・南座で「吉例顔見世興行」出演中に、風邪による体調不良で休演。以後、療養に専念し、4月の歌舞伎座開場公演に備えていた。

 海老蔵は父の死を受けて「最期は家族でみとった。自宅に戻った顔は、闘病生活を終えてホッとした表情でした。僕はやんちゃで、わがまま。父には大きな愛、器で見守ってもらった。優しい人でした。父の子だったからこそ、僕も今いられる。父の愛はいつも感じていた」と時折声を詰まらせながら語った。


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