大東駿介がタカラジェンヌに挑戦 TBS系ドラマ「ハイスクール歌劇団☆男組」

2012年9月19日 / 22:07

(左から)若葉竜也、高橋由美子、大東駿介、桜庭ななみ、紫吹淳、入江甚儀

  10月6日にTBS系で放送されるドラマ「ハイスクール歌劇団☆男組」。男子高校生たちがタカラジェンヌに憧れ、青春を懸けて学園祭でのタカラヅカミュージカルに取り組むという、異色の熱血青春ストーリーだ。華麗な演技を披露、なんと女装にも挑戦した、主演の大東駿介に話を聞いた。

 

--この作品はどんなドラマですか?

 このドラマは名古屋に実在する学校の話がモチーフで、学園祭でタカラヅカをやっている男子高校生がいるっていうところからスタートします。学園祭で宝塚をテーマにするのは勇気の要ることだなと思いますけど、この話を聞いて、僕はやってみたいなと思いました。なので役作りとしては、うらやましいと思う自分の気持ちを役に込めたことがすべてです。劇中劇やラインダンスもあるので、見どころはいっぱいあると思います。

--撮影期間を振り返った感想をお願いします。

 すごく楽しかったです。1回フルで踊ると、Tシャツがびしょびしょになるぐらいハードでした。汗を何リットルかいただろうっていうぐらい。でも、つらいこととか大変なことって、後で思い出したらだいたい貴重な財産になるんですよ。学生時代だったら気付かないけど、今僕は26歳なので、そんなことを考えながら必死でやりました。

--具体的に、一番苦労したことは?

 やっぱりラインダンスですね。全員がそろう機会も少なかったですし、本番ギリギリまでみんなで練習していました。練習で初めて足を上げたとき、ヘンな音がしたんですよね(笑)。あれ?っていう。ものすごく情けない音で、筋肉が悲鳴を上げた気がしました。足の上げ方は、みんなでバランスを取らないといけないので、「イチ! ニ!」と声を掛け合ったりしたんですけど、それで気持ちが一つになったと思います。みんながそろっていく一体感を味わった瞬間が、ものすごく楽しかったです。

--共演者の紫吹淳さんは、かつてタカラヅカでトップスターだったわけですが、何かアドバイスはありましたか?

 これがタカラヅカだというのを、目の前で見せていただいたのが一番大きかったですね。宝塚を見に行くと、男役は男役、娘役は娘役で、指先まで神経の通ったお芝居をされるので、それを実際にレクチャーしていただけたのは貴重な体験だと思いました。

--ドラマの中では「ロミオとジュリエット」のジュリエット役として女装もされますが、自分の姿を見てどう思いましたか?

 びっくりしました。これ大丈夫かな?と。自分で言うのもなんですけど、僕はきれいになる側の人だと自信持ってたんでしょうね(笑)。鏡を見たときの衝撃は、いまだにひきずっているところがあります。

--周囲からの反応は?

 それが心が折れかけた原因の一つなんですけど、みんなの前に出たときに、ひと間あったんですよ。普通、誰かがすぐに「いいじゃん!」と言ってくれると思うんですけど(笑)。

--最後にドラマの見どころを教えてください。

 一つの目的のために、同じ苦労を共にすると、得られる財産があるということを、この物語は伝えたいんだと思うんですけど、僕たちはそれをラインダンスのけいこから共有できたと思います。そんな一体感が、作品の空気感につながっていると思います。

 

スペシャルドラマ「ハイスクール歌劇団」

TBS系 10月6日(土)後2.00~後3.24

出演 大東駿介、桜庭ななみ、若葉竜也、入江甚儀、高橋由美子


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