原田美枝子、松田美由紀監督「映像のワンカットワンカットを体感してもらいたいと思います」「たくさんの謎がある映画なので、ぜひそれを解読してください」『カラノウツワ』【インタビュー】

2026年1月15日 / 08:00

 メジャーとインディーズの垣根を超えた多彩なクリエーターによる短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」の第8弾となるオムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season8』が、1月16日(金)から公開される。松田美由紀監督が原田美枝子を主演に迎え、パチンコ屋で出会った上品な60代女性と20代の男性店員との交流を描いた『カラノウツワ』もその中の一編。松田監督と原田に話を聞いた。

(左から)原田美枝子【ヘアメーク・Eita(Iris)/スタイリスト・飯田恵理子(CORAZON)】、松田美由紀【ヘアメーク・三田あけ美】(C)エンタメOVO

-原田さんの出演は松田監督からのご指名だったそうですね。

松田 「北の国から」というドラマからのお付き合いです。大好きな俳優さんで、いつか一緒にやりたいと思っていて、今回は最初から当て書きで脚本を書きました。実現できてよかったです。

-原田さんはオファーが来た時はどんな気持ちでしたか。

原田 初めは、短編というすごく短い時間の中で、どんなものにするのか、何をやるのかがよく分かりませんでした。だから美由紀が最初に書いた脚本を読んだ時には、ちょっと違うかなと思いました。それから1年ぐらいたって書き直した脚本を読んだら、余白がある感じがしたので、これは面白いなと思って、じゃあやりましょうとなりました。

-昔から共演したかったとのことですが、お二人の関係性はどんな感じなのでしょうか。

松田 私が10代で新人だった頃、もう美枝子はトップ女優だったので、すてきだなと思って憧れていました。プライベートの生き方も素晴らしいし、何かあるたびに相談したりしていました。普段は友達ですけど、現場に入ったら全く別人で、さすが女優という感じでした。友達だからという意識はお互いになかったので、気持ちのいい撮影ができました。

-お二人の感性はぴったり合う感じなのですか。

原田 出来上がったものを見ると面白い。それは違うから面白いんです。出会った頃、美由紀は本当に明るくて勢いがあったけど、私はものすごく内向的で、全然違ったんです。だけど、美由紀がいきなり「美枝子大好き」って言ってくれて、それで私は「えっ、そうなの」みたいになって。それから何か引っ張られるようになっていって。美由紀は、どんどん前を見て「これ楽しいよ、これいいよ」って、教えてくれるんですけど、言った本人は忘れちゃうんです。でも私はそれをずっと覚えているような感じでした。「北の国から」でも同じシーンはなかったので、一緒に仕事をするのは今回が初めてでした。でも、何の違和感もなかったですし、すんなりとできました。

松田 私の方が微妙に年下。もっと年が違っていたら、共演もあったかもしれないけど、なかなか共演する機会がありませんでした。

-今聞いていると、松田さんの方が年下なのに「美枝子」って呼んでいるんですね。

原田 最初に会った時からの関係性で。だから、(松田)龍平くんや翔太くんたちもみんな、お母さんの友達の美枝子って言いますよ(笑)。

松田 優作を中心とした親戚みたいな感じで育っているので。

原田 しかも今日は優作さんの命日なんです。だからその辺にいると思います。見ているかも。何か動かしているような気がする。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

松本怜生 豊臣兄弟を支える忠臣・石田三成を好演中「演技について家臣団で話し合っています」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年10月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴秀長/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡跡を描く物語は快調に進行中だ。劇中、秀 … 続きを読む

柚香光「つややかで、あでやかで、華やか、そして情に深く」 最後の「髑髏城の七人」に挑む思い【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月11日

 作・中島かずき、演出・いのうえひでのりによって生み出された劇団☆新感線を代表する演目である「髑髏城の七人」。7年ごとに繰り返し上演され、そのたびにさまざまな工夫を凝らし進化をし続け、これまで11バージョンが上演されてきた。そして、今回「髑 … 続きを読む

堤真一「自分なりの演じ方」で描き出す 濵田崇裕、ローマは「僕が出会ったことがない人間」 「グレンギャリー・グレンロス」で初共演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月10日

 堤真一と濵田崇裕が初共演にしてダブル主演を務める、Bunkamura Production 2026/DISCOVER WORLD THEATRE vol.17「グレンギャリー・グレンロス」が、11月6日から上演される。本作は、1983年 … 続きを読む

戸田菜穂「スッとあの時代に入っていけるような空気がありました」名作漫画の実写映画化で、昭和の母を好演『遥かな町へ』【インタビュー】

映画2026年10月9日

 10月9日から全国公開となる『遥かな町へ』は、「孤独のグルメ」「神々の山嶺」で知られる漫画家・谷口ジローの名作を実写映画化した作品だ。  建築デザイナーとして活躍する48歳の中原博史(大谷亮平)が、故郷・鳥取県の倉吉で母親の墓参りを済ませ … 続きを読む

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「バックルームズ」(9月4日公開)★★★ 出口のない迷宮が生む恐怖  “あるはずのない隙間”から、黄色い壁に囲まれ蛍光灯に照らされた迷宮のような空間へ迷い込んだ男(キウェテル・イジョフォー)が、出口を求めてさまよう。インターネット発の都市伝 … 続きを読む

page top