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伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を、ブラッド・ピット主演、『デッドプール2』のデビッド・リーチ監督でハリウッド映画化したミステリーアクション『ブレット・トレイン』が、9月1日(木)から公開される。海外を拠点に活躍する真田広之が、本作のオファーを受けた理由、そしてピットとの初共演について語るインタビュー特別映像が解禁となった。真田が演じたのは、何かと“運命”を語りたがる剣の達人エルダー。一見、つつましく寡黙な男でありながら、断固とした姿勢で家族を守るという多層的なキャラクターでもある。
以前、一緒にお仕事をしたリーチ監督から、オファーという形でシナリオを送っていただいて。まあ、読んで非常に面白くて、ドラマもアクションもコメディーも、いいバランスで書かれているなという思いがあって。それを、あの監督が撮るのであれば、絶対に面白い作品になるんだと思ったので、もう即答でしたね。乗車します!って感じでした(笑)。
うまいアダプテーション(改作)をされていて、映画のシナリオになっているなと思ったんですが、自分とその息子役のキムラ(アンドリュー・小路)、この2人が日本人ということで、そこのパートはしっかりしなきゃなと。ただ、作品が求めている世界観というのが、今のリアルな日本というよりは、独自の世界観で、何かこう、未来のおとぎ話的な日本で描かれているなと思ったので、そこは逆にもう楽しんで、あーこちらの人が作るとこうなるんだというのを楽しみながら、日本人としてのパートは、せりふも動きもしっかりやらなければというプレッシャーもあったんですけど、基本的には、この世界観を楽しもうという感じでした。
やはり、レディバグのブラッドと絡んだシーンです。2人の会話のシーンは非常に印象に残っています。ブラッドは毎回アドリブで、毎テイク毎テイク違うせりふを言ってきたり、アプローチが変わったりするんですよね(笑)。なので、注意深く聞いていないとリアクションを取れないし、(エルダーの)キャラクターで返さなきゃいけないっていう、そういうプレッシャーがありました。本当にもう、笑ってしまうぐらい面白いせりふを言ってくるので、危うく笑いそうになるんですけれども、キャラクターをキープしないといけないという…。
カメラテストで顔合わせをしたときから、とてもフレンドリーで、紳士的で親しみやすいといいますか、コミュニケーションを取りやすい。懐が広いといいますか。とてもいい雰囲気の中で撮影が出来たので本当によかったと思います。
(構成/田中雄二)
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