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恒松祐里が主演する映画『きさらぎ駅』が公開中だ。本作は、2004年に「はすみ」と名乗る女性が、この世に存在しない「きさらぎ駅」という異世界にたどり着いた経験をネットの匿名掲示板に投稿した後に消息不明となった都市伝説を基にしたホラーミステリー。きさらぎ駅の謎に迫る主人公の大学生・堤春奈を恒松が演じ、投稿者のはすみとされる女性・葉山純子を佐藤江梨子、春奈がきさらぎ駅で出会う女子高生・宮崎明日香を本田望結が演じる。本作がホラー初挑戦であり、初の女子高生役となる本田は、6月1日に18歳の誕生日を迎え、「新成人」となった。そんな本田が、本作の魅力や撮影時の裏話のほか、新成人を迎えた心境や今後の未来像なども語ってくれた。
実際にネットの匿名掲示板に投稿されていたお話なのですが、真実が分からないものなので、それを実写化するとどうなるのだろう? と不思議な感覚でした。女子高生役もホラー作品も初めてだったので、挑戦してみたいなと思いました。
はい。普通の作品では、一つのシーンを前から、後ろから、引き、寄りと何回も撮るのですが、今回はそれがなくて、一連の長回しで一回しか撮らないという撮影方法だったので、何度もリハーサルをしてから撮影に臨みました。ホラー作品が初めてで、ホラーならではの間の取り方や動きというのも、普通の作品とは全く違っていたので、そこも難しくて頑張っていた部分です。
しっかりした女子高生像というのはあったのですが、登場人物の中で最年少なので、しっかりしているけれど、どこか一番おびえていたり、怖がっていたり、しっかりし過ぎない、大人っぽくなり過ぎないことが役作りとして大事だなと思っていました。ところどころで驚いたり、怖がったり、強がっている部分が出せるように意識しました。
制服を着た女子高生役というのは、今しかできない役なので大事だなと思いました。年齢が近い等身大の役では、私生活がお芝居に役に立つこともあるのですが、作品の中では本田望結が出てしまうことが一番よくないので、自分が出ないようにというのは意識しました。
トンネルの中や夜の現場は本当に真っ暗だったので、けがをしないことを第一にみんなで行動していました。カメラを回すときは周りにスタッフさんがいなくて、私たちキャスト陣も本当に怖いと思える環境の中でお芝居をしていました。
日常では、すごく怖がりだと思います。お化けも暗い所も苦手なのですが、不思議とお芝居となると、そういう自分の私的な感情というのは出てこないです。
信じるタイプです。お化けやUFOも絶対にいると思いますし、占いやおみくじもすごく当たるなと信じてしまうので、家族から「疑うことも覚えなさい」と言われてしまうくらいです(笑)。今回の異世界に行けるというお話も、(劇中に登場する)異世界に行く方法をやってしまうと本当に行ってしまうと信じているので、すごく怖いです。
大人になることに不安はなくて、むしろ楽しみの方が大きいです。小さい頃から、自分が悪いことをしてしまったときに両親が責任を取ってくれるというのが納得いかなかったんです。自分が悪いことをしてしまったら、自分で責任を取りたいと思っていたので、20才から18才に成人年齢が引き下げられたことについては、私はすごく前向きに捉えていますし、18才で大人になっていろいろなことができるようになるのが楽しみです。
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