【ニュース】映画『エターナルズ』特別映像解禁 クロエ・ジャオ監督のこだわりが明かされる

2021年11月9日 / 17:05

 全国公開中の『エターナルズ』について、クロエ・ジャオ監督やキャスト陣が語る特別映像が解禁となった。

『エターナルズ』撮影風景 リチャード・マッデン(左)とクロエ・ジャオ監督 (c)Marvel Studios 2021

 解禁された映像は、マーベル社のケビン・ファイギ社長のコメントから始まる。ファイギ社長は「『アベンジャーズ』の次のフェーズの方向性を考えたとき、それを映画化できる監督がいた。人間性や壮大な自然を撮れるのは、オスカー受賞監督のクロエ・ジャオだけ」と、彼女を監督に抜てきした理由を語る。

 監督であると同時にファンとして本作に参加したというジャオ監督は「この映画に対する私のビジョンは壮大さと親密さを描くことと、それを共存させること。難しい挑戦だったけど楽しかった。この映画には、いろいろな要素がある。SFもあるし、家族ドラマも見られる。エターナルズは人間の形成に深く関わっているし、その逆もいえる」と語った。

 また、「セルシのいるバビロンやキンゴのいるアマゾンなど、キャラクターがいる背景も工夫した」と語り、グリーンバックでの撮影をなるべく控え、実際に足を運ぶロケーション撮影にこだわったことを明かした。

 ジャオ監督は「大スクリーンで詳細まで見てほしい。パワーやデザインをね。壮大な旅を体験できるはず」と胸を張る。

 そんなジャオ監督について、ファストスを演じたブライアン・タイリー・ヘンリーは「彼女は全てを把握している」、マッカリを演じたローレン・リドロフは「クロエには先見の明がある。大スクリーンで確認してみて」と語る。

 キンゴを演じたクメイル・ナンジアニは「クロエは実用的なセットにもこだわった」と語り、セルシを演じたジェンマ・チャンは「風景を見ると映画を見る目が変わる」と語った。

 そして、これまで多くの大ヒット映画に関わってきた、セナ役のアンジェリーナ・ジョリーも「壮大な映画よ。大規模な新世界を体験できるの」と本作のスケールの大きさを絶賛した。

 こうした、スタッフやキャスト陣の貴重なコメントに併せ、大迫力の本編映像や、ジャオ監督とキャストとの仲むつまじい撮影風景、さらにアクションシーンの裏側まで映し出された、豪華な特別映像となっている。

(構成/田中雄二)

『エターナルズ』撮影風景 ジェンマ・チャン(左)とクロエ・ジャオ監督 (c)Marvel Studios 2021


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

原田琥之佑「この映画は、何でもあるけど、何にもないみたいなところが一番の魅力だと思います」『海辺へ行く道』【インタビュー】

映画2025年8月26日

 海辺の街に暮らす14歳の美術部員と仲間たちに起きたちょっと不思議なひと夏の出来事を小豆島でのロケで描く、横浜聡子監督の『海辺へ行く道』が8月29日から全国公開される。本作で主人公の高校生・奏介を演じた原田琥之佑に話を聞いた。 -最初に脚本 … 続きを読む

上田竜也&橋本良亮、舞台初共演を通して「絆はより強固になる」 音楽劇「謎解きはディナーのあとで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月26日

 シリーズ累計500万部を突破する、東川篤哉による大ヒット小説「謎解きはディナーのあとで」が、舞台オリジナルストーリーで音楽劇として上演される。原作は、毒舌執事とお嬢様刑事が繰り広げる軽快なやりとりと本格的な謎解きが話題となり、2011年に … 続きを読む

青山貴洋監督「問診シーンが最大の課題に」日曜劇場『19番目のカルテ』【インタビュー】

ドラマ2025年8月25日

 体の不調を感じていても、何科を受診すべきか分からない…。そんな悩みを抱える人は少なくない。そうした現代の医療課題に向き合う存在が「総合診療医」だ。日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)は、まさにその最前線で患者と向き合う医師たちの姿を描 … 続きを読む

中園ミホ 連続テレビ小説「あんぱん」は「やなせたかしさんが書かせてくださった」執筆を終えた脚本家が物語を振り返る【インタビュー】

ドラマ2025年8月22日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む

森田剛「戦争と背中合わせの世界であるということは今も変わらない」 19世紀を代表する未完の戯曲に挑む パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月22日

 森田剛が主演する舞台、パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」が9月23日に開幕する。本作は、ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲を、2017年にジャック・ソーンが翻案した作品を日本で初めて上演。冷戦下の1981 … 続きを読む

Willfriends

page top