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政府は新型コロナウイルス対策として、全国全ての小中学校と高校、特別支援学校に対し、3月2日から春休みまで臨時休校するよう要請した。これに伴い、子どもたちの有効な時間の過ごし方が問題となっている。
そこで、こんな時こそ、お薦めしたいのが、自宅でのDVDやオンデマンドによる映画鑑賞だ。とは言え、ディズニーやピクサー、そしてスタジオジブリなどのアニメーション作品を挙げれば、それだけで事は足りてしまうので面白くない。そこで今回は、実写の洋画に絞って紹介したいと思う。
まずは古典から。チャールズ・チャップリンの至芸はサイレントであるだけに、誰が見ても一目瞭然。その面白さは今の子どもたちにも十分に伝わるはずだ。中でも、体技が抜群の『黄金狂時代』(25)と『モダン・タイムス』(36)がお薦め。また、児童文学を映画化し、後には日本でアニメ化もされた『オズの魔法使』(39)と『子鹿物語』(46)は不朽の名作。ぜひ見てほしい。
さて、家族そろって安心して見られる映画と言えば、スティーブン・スピルバーグ監督の諸作を抜きにしては語れない。恐怖体験ができる『激突!』(71)や『ジョーズ』(75)、未知のものへの好奇心を刺激する『E.T.』(82)や『ジュラシック・パーク』(93)、その他『シンドラーのリスト』(93)や『リンカーン』(12)で歴史の勉強をしてみるのもいいだろう。
彼が製作に回った、子どもたちによるグループ冒険ものの『グーニーズ』(85)と、現在・過去・未来を縦横に駆け巡るタイムトラベルものの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズも、文句なく面白い。そして彼の妹のアンが脚本を書いた、体だけ大人になってしまった子どもが主人公の『ビッグ』(88)もお薦めだ。
もちろん、スピルバーグ関連以外でも、子どもたちのいたずら心を刺激するであろう『ホーム・アローン』(90)や『チャーリーとチョコレート工場』(05)、博物館や映画の勉強にもなる『ナイト ミュージアム』(06)と『ヒューゴの不思議な発明』(11)など多士済々。