満島ひかり、黒柳徹子は「宇宙の先輩」  名演技でギャラクシー賞「個人賞」を受賞

2017年6月2日 / 10:22

黒柳徹子を「宇宙の先輩」と表現した満島ひかり

 「第54回ギャラクシー賞」贈賞式が1日、東京都内で行われ、個人賞を受賞した女優の満島ひかりが登壇した。

 土曜ドラマ「トットてれび」(NHK)、「シリーズ・江戸川乱歩短編集Ⅱ 妖しい愛の物語」(NHK)、火曜ドラマ「カルテット」(TBS)での演技が評価された満島は、この日、しっとりとした和服姿で登場。「今年一番輝いている人」と評され「ありがとうございます」とはにかんだ。

 「トットてれび」では黒柳徹子役を熱演。満島は「黒柳さんは日本中の誰もが知っている国民的な大スター。その方を目の前にして、黒柳さんの人生を全部やるというのは、どんだけやってもたどり着けない気がして大変でした。でもスタッフを脅かしてやろうと思ってずっとやっていました」と苦労を振り返った。

 その演技は「憑依しているかのよう」とも言われていたが、満島自身、「物まねをしないように、『私が徹子だ』と言ってやっていました。徹子さんに会っても『私が徹子だ』と言ってやってました」と笑顔を見せながらも、覚悟を決めて臨んでいたことを明かした。

 会場には、黒柳からのビデオメッセージが届いた。黒柳は「おめでとうございます。満島さんは、私に似るように…というのか、私らしく、あんな若い時の変な私をやってくださって、こんなにうれしいことはないです」と改めて感謝。満島の演技に「自分がしゃべっているのかと思った」と驚いたことを明かすと「随分、私のものをご覧になって研究なさったんだなと思って…。これからも良い女優さんなんですから、お体に気をつけてずっと続けてください」とエールを送った。

 そんな黒柳と一度、2人で食事に行ったことがあるという満島は「その時は2人で手を握り合って、ただ5分ぐらい見つめ合うという、ものすごく色っぽい時間がありました」とエピソードを紹介。きょうも、黒柳からもらった手紙を“お守り”として、帯の中に忍ばせていたことを明かしたが、司会者から「新しくできたお母さんのような感じ?」と問われると「宇宙の先輩ですね」と返して、笑わせた。

 満島は、「テレビ部門 優秀賞」を受賞した松たか子主演のドラマ「カルテット」にすずめ役としても出演。撮影を振り返り「楽しかったです。松たか子さんと共演するのは夢だったので、松さんとのシーンは本当に毎回緊張感がありました。真紀(松の役名)さんとすずめは2人でしか作れなかったもので大好きです」と笑顔で話していた。


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