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舞台「フェードル」の囲み取材&公開フォトコールが6日、東京都内で行われ、出演者の大竹しのぶ、平岳大、門脇麦、キムラ緑子、今井清隆が登壇した。
ギリシャ悲劇を題材に、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌが創り上げた名作。大竹は、アテネの王テゼの妻でありながら、義理の息子イッポリットへの思いに身を焦がすフェードルを演じる。
舞台上で“狂おしいほどの愛”を体現する大竹は「今の時代、愛することに臆病になっている若者たちに、傷ついてもいいし失恋してもいい、相手を憎いと思ってもいいから愛そうぜ…と思わせてくれる作品」と魅力をアピール。
さらに「古典だけど全然わかりやすい。人を愛するってこんなに激しいことなんだ、命を懸けて愛するってこんなにすがすがしいんだと、見ていても気持ちがいい」と力説した大竹は「美しい言葉の力を感じるお芝居。天国にも行けるし地獄にも行ける。芝居とはこういうものなんだ…と改めて感じさせられる」と役者としての喜びも口にした。
そんな大竹演じるフェードルは、苦しみの末、義理の息子(平)に自分の恋心を打ち明けるが、彼の心にあるのはテゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー(門脇)だった…と物語は展開する。
「やればやるほど次の大きな壁が出て来る。毎日、汗だくになりながらやっている」と稽古の様子を紹介した平は、愛を迫ってくるフェードル役の大竹について「怖いです」と感想を一言。これに大竹は「アハハ! 失礼な! でも分かります…。(平さんは)麦ちゃんを好きな役だから。そりゃこっち(麦ちゃん)を選ぶだろうなって」と諦めを見せながらも「(私を)すごく怖がってるのが分かる。なんでそこまで怖がるかなって」と苦笑いだった。
また、昨年10月に亡くなった俳優の平幹二朗さんの息子である平は「父が昔『こういう役がいつかできたらいいね』と言っていたんです」と語るなど、この役に強い思い入れがある様子。
幹二朗さんと共演の多かった大竹も「私は20歳ぐらいの時に映画で(初めて)お会いしました。お父様の最後の舞台を見に行った時も、楽屋に行ったら『今度、息子を(舞台で)よろしくね』と言われていたので…」と幹二朗さんがこの舞台を楽しみにしていたことを明かした。
舞台は4月8日~30日、都内のBunkamuraシアターコクーンで上演。
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