佐村河内さん「3年前から耳は聞こえる」  代作は妻も知らない秘密、文書で謝罪

2014年2月12日 / 15:53

 広島市出身の被爆2世で「両耳の聞こえない作曲家」として知られた佐村河内守さんの楽曲が別人の作品だった問題で、佐村河内さんが12日未明、「3年前ぐらいから言葉が聞き取れるときもあるまで回復していた」と明らかにし、近いうちに公の場で謝罪する意向を示した。代理人の弁護士を通じて直筆の謝罪文を報道機関に送付した。

 作曲家の新垣隆さんが代作していたことは「2人きりの秘密。うそがバレてしまうと身の破滅になると恐れていたので妻にも誰にも話していません」と記した。

 田村憲久厚生労働相は同日の記者会見で、障害年金の受給の有無を確認し、受給要件を満たしていなければ返還を求める考えを示した。身体障害者手帳を交付した横浜市の担当者も事実確認など調査をするとしている。

 佐村河内さんは「3年前ぐらいから耳元ではっきり、ゆっくりしゃべってもらうと、こもってゆがむ感じはありますが、言葉が聞き取れるときもあるまでに回復していました」と説明。体調が悪いときは聞き取れないこともある、としている。

 だが、かつて聞こえていなかったことは真実だとし、6日の記者会見で「初めて会った時から耳が聞こえないと感じたことはない」と指摘した新垣さんの発言には「事実と違う」と反論した。

 文書は便箋で計8枚。取得した聴覚障害2級の身体障害者手帳について、専門家の検査を受けて2級でないと判定されれば手帳は返納するとの意思を示した。

 「偽って生きてきたことを深く恥じています」「売名行為と見られても仕方ない」などと悔いる言葉もつづられている。

 ソチ冬季五輪で曲を使用するフィギュアスケートの高橋大輔選手や東日本大震災の被災者、被爆者らに対しては「本当に多くの人たちを裏切り、傷つけてしまったことを心から深くおわびします」と謝罪した。

 

 


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