岡田准一「特別主演男優賞」受賞に「救われる思い」 中井貴一から“高倉健さんの腕時計”を託される

2023年5月17日 / 06:42

 「第32回日本映画批評家大賞」授賞式が16日、東京都内で行われ、「特別主演男優賞」を受賞した岡田准一が登壇した。

 岡田は、原田眞人監督との3度目のタッグとなった主演作『ヘルドッグス』で、格闘デザインを担当。自身の役柄だけでなくメインキャラクター全てのアクションを考案した。そうした“アクションと演技の融合”に貢献してきた岡田の功績が認められ、今年度から同賞が新設された。

 岡田は「現場では日々悩んだり、うまくいかないなと思う日もたくさんあります。そんな中、今回“岡田にあげたい”ということで特別に作られた賞を頂けると聞いたときは、実はちょっと落ち込んでいる時期でして、本当に救われる思いがしました」と明かした。

 続けて、「20代の頃、大好きな映画に携われるとなったときに、『世界に売れる日本の映画を作りたい』『日本人が日本人の映画として誇ってもらえる映画を作れるようになりたい』という夢を持ち、本物のアクションを学ぶことを自分に課しました。そして今、作り手にも回るようになり、こうして悩んでいたのですが、そんな中でこの賞を頂けたことが本当に救いになりました」と語った。

 「そして今日、もう一つ救いになる出来事がありまして…」と切り出した岡田は、「主演男優賞」を受賞した中井貴一に楽屋にあいさつに行ったところ「君に渡したい物がある」と言われ、腕時計を譲り受けたことを明かした。

 「この時計は高倉健さんが中井貴一さんに渡した時計です。それを中井さんは『今、君の活躍、君のやっていること、君の思いを受けて君に託します』とおっしゃって、僕に渡してくれました。僕なんかがもらっていいのだろうかと思いましたが、大事なときや、日々不安を感じるときに着けたいなと思います」と喜びを語った。

 また、千葉真一さんについて、「コロナで亡くなるほんの少し前、電話を頂いて『一緒に何かをやりましょう。頑張っていますね』と言っていただけて」とエピソードを披露。

 「役者の中にも物語がある。つなげていくものがあって、自分がそこにいられる喜びと、つなげていかなければならない責任もある。皆さんに誇ってもらえる映画が作れるよう、悩みながらですが、精進していけたらいいなと、今日一段と心に誓いました」と語った。


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