『アネット』公開初日舞台あいさつ レオス・カラックス監督「アダム・ドライバーの顔は猿に似ている。そこが気に入った」

2022年4月2日 / 07:30

 映画『アネット』の公開初日舞台あいさつが1日、東京都内で行われ、レオス・カラックス監督が登壇した。

 本作は、カラックス監督にとって8年ぶりの新作。アダム・ドライバーとマリオン・コティヤールを主役に迎え、自身初となる全編英語によるダークファンタジー・ロックオペラを展開させた。第74回カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞している。

 オムニバス映画『TOKYO!』(08)の一編「メルド」のときに、東京で撮影を行ったカラックス監督は「これまでは秋に来ていたので、桜の季節に来日するのは始めて。東京の街を歩いて思うのは、エレガントな部分と猥雑(わいざつ)な部分が同居していること。それがとても面白い」と印象を語った。

 カラックス監督は、主演のドライバーについて「『GIRLS』というテレビシリーズを見たときに、『不思議な男性だな』と感じて、カメラで撮りたいと思った。彼の顔って猿に似ているよね。そこが気に入った。僕は小さいころに猿を飼っていたことがあるぐらい猿が好きなんだ」と明かした。

 また、本作では、歌が本職ではないドライバーやコティヤールらが何曲も歌っている。それについてカラックス監督は「今回は演技をしながら歌ってもらい、同時録音を行った。だけど彼らは歌が得意なわけではないから、ちょっと不安定な演技になるのがかえってよかった。僕は身体的表現がうまい役者が好きなんだけど、今回は、彼らが演技よりも歌に挑戦しているところが美しいと思った」と語った。

 イベントの後半には、本作に医師役で出演した古舘寛治が客席から飛び入り参加。「カラックス監督は、気難しい人みたいに聞いていたけど、実際に会ったら全くそんなことはなくて。すごく穏やかで、撮影というものが本来持つ楽しさみたいなものを思い出させてくれる人で楽しかった」と語った。

 また、脚本を読んだ際に、歌う役だったため、「採用されないだろうな」と思ったという古舘だが、カラックス監督は「古舘さんを起用した最大の理由は、一番歌が下手だったからなんだ」と明かして客席を沸かせた。


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