アストラゼネカ主催「11月17日世界COPDデー」メディアセミナーが17日、東京都内で行われ、タレントの松嶋尚美、奈良県立医科大学の室繁郎教授ほかが登壇した。
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は、主に喫煙によって呼吸機能障害をきたす疾患のこと。この日は、室教授が“加齢に伴って心身の衰えた状態”を指す「フレイル」と、COPDとの関連性について講演を行った。
約3年前、テレビ番組の企画で健康チェックをしたところ「COPD」と診断されたという松嶋。「初めは、えっ?そこまで悪くないでしょ、そりゃたばこも吸っているし、多少肺は汚れているかもしれないけど、そのレベルまではいってないと。でも、余命宣告まで受けて、まあまあ深刻と思い直し、禁煙することにしたんです」と経緯を語った。
禁煙に当たっては、パッチタイプの禁煙補助薬を使用。松嶋は「半年ぐらいは頑張った。でもパッチが大きいサイズから、小さいサイズになったときに『これじゃ絶対無理』と思って、その日からまた吸い出しちゃったんです」と告白。
今も「やめなきゃという気持ちはある。苦しい言い訳ですが、本数は減っている。当時は1日40本ぐらい吸っていたけど、今は10本いくかいかないか…」と明かした。
現在、小学生になった子どもたちからも「やめな」と禁煙を勧められるようになったという松嶋だが「いつも『たばこをやめよう』と思えば思うほど、たばこのことしか頭に浮かばなくなる。これどうしましょう。病気やと思う」と嘆いた。
ここで、室教授が「たばこをまずく感じるようになる治療薬もあります」と紹介。これを聞いた松嶋は「方法ありましたね。よかった」と目を輝かせ、最後は「来月50歳になるので頑張ります。たばこがくそまずかったら私も吸わないですよね? やります」と力強く宣言した。