「第30回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」授賞式が28日、東京都内で行われ、主演男優賞を受賞した菅田将暉、主演女優賞を受賞した蒼井優をはじめ、各賞に輝いた役所広司、尾野真千子、浜辺美波ほかが登壇した。
尾野は、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟(きせき)』で助演女優賞を受賞。「このような賞を本当にありがとうございます。20年お芝居を続けてきて本当に良かったなと思える瞬間です。本当にこれも、皆さんのおかげ…。これからも頑張ります!」と元気にスピーチした。
物語は、32年の時空を超えた人々の交流を描いており、尾野は劇中で19~51歳の間の3世代の女性を一人で演じた。「3世代の役を演じ分けるのは大変だったのでは?」と聞かれると「訳わかんないです」と冗談めかしつつも「やり甲斐がありました。『ここで見せないといつ見せるんだ』となりますので、全力でやらせていただきました」と熱演を振り返った。
本作で共演した吉行和子が、花束プレゼンターとして登場。吉行は「尾野真千子さんは、すてきだなと思っていたので今回、ご一緒できてうれしかったです。本当に自然体。そのへんをウロウロしている女の子みたいな感じがかわいいと思いました」と独特の表現で褒めたたえた。
また、昨年の同賞を『怒り』『バースデーカード』で受賞した宮崎あおいも表彰盾の贈呈者として参加した。今月23日に∨6の岡田准一と結婚したばかりで、報道陣の注目が集まった宮崎だったが、この日は左手の薬指には指輪をしていなかった。壇上では「17年ほど前の『EUREKA(ユリイカ)』という映画で、ご一緒させていただいているので、きょうここで(盾を)お渡しすることができて本当にうれしいです。おめでとうございます」と尾野を祝福した。