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映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』アジア最速来日記者会見が7日、東京都内で行われ、主人公ジンを演じるフェリシティ・ジョーンズ、情報将校キャシアン役のディエゴ・ルナ、そしてギャレス・エドワーズ監督が出席した。
物語の舞台は、シリーズの原点となる『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。銀河全体を脅かす、帝国軍の究極の兵器“デス・スター”。その設計図を奪うため、反乱軍の極秘チーム“ローグ・ワン”に加わった女戦士ジン・アーソは、仲間と共に過酷なミッションに立ち向かう。
フェリシティは、シェークスピア劇を上演するために約10年前に来日したことがあるそうで「日本に戻ってこられたことは私にとって、とてもとても特別なこと。当時のことを思い出しながら今回の滞在を楽しんでいます」と笑顔であいさつした。
今回演じたジンについては「帝国軍への激しい憎悪を持ったキャラクター」と紹介し「まずはそこを意識して演じました」と役作りを述懐。「冒頭では、あまり人を信用しなかった一匹狼的な彼女が、親密なつながりを持てる人々と出会って、友情を育んでいく。結果的には、違う言語、星出身の人たちと仲間になる。彼らと見かけの共通点は全くないけれど、その下には同じ決意、勇気、そして同じ善の心があるのです」と熱くアピールした。
これまでも『博士と彼女のセオリー』(2014年)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど、順調にキャリアを築いているフェリシティだが、「長年、こういう役を演じることは私の役者としての夢でもありました。スケール感のある物語の中で演じるというのは最高で、話を聞いた時には “ぜひやりたい!”と思うものがありました」としみじみと振り返った。
特に新鮮だったのは、この映画が「女性キャラクターの“あるがまま”を受け入れた作品だったこと」だという。フェリシティは「ハリウッド作品でよく描かれるのは“女性的な”女性。急に女性がものすごいアクションを繰り出し『ワーオ、すごいな!』『まさか女性にそんなことができるなんて』といった反応を前提で描かれることが多いけど、今回のジンは違う。最初から他の男性キャラクターと同等に描かれており、それが非常にユニークだと思ったし、私もうれしかった」と率直な思いを明かした。
一方のエドワーズ監督は、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』のメガホンを取ったことでも知られる大の“日本好き”。本編に隠された日本の要素を尋ねられると「もちろんあります。ジョージ・ルーカス監督のSW作品は、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』が基になっていますが、今回の映画では『七人の侍』の影響をかなり受けています」と告白。
「黒澤作品のスチールとか映像をデザイン、衣装の各部門に渡しました。オープニングはまさに黒澤映画を彷彿とさせるものにしたかった。“盗むならベストから盗め”と思うので、そういう意味では、特に黒澤映画から作るのが一番!」とちゃめっ気たっぷりに語った。
映画は12月16日から公開。
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