松山ケンイチ、“伝説の棋士”を熱演 「この人のため、全て捨てられるという思い」

2016年10月5日 / 22:41

(左から)森義隆監督、竹下景子、松山ケンイチ、東出昌大、安田顕

 映画『聖の青春』の完成披露試写会が5日、東京都内で行われ、出演者の松山ケンイチ、東出昌大、竹下景子、安田顕、森義隆監督が登壇した。

 この映画は、29歳にして亡くなった天才棋士・村山聖さんの生涯をつづった大崎善生氏の原作を映画化。病と闘いながら将棋に全てを懸け、全力で駆け抜けた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く。

 この作品で、20キロの増量を行うなど肉体面、精神面の両方から“村山聖”にアプローチした松山は「この役ほど、スタート地点に立つまで時間のかかった役はありませんでした」としみじみとコメント。

 また「この原作を読んだ時に、心揺さぶられて、(村山さんを)好きになっちゃった」と明かし「この人のため、この人を演じられるのであれば、全て捨てられるという思いがあったからここに来ることができた。決して楽なものでもなかったし、苦しい部分もあったけど、やっぱり好きという気持ちは全てを超えちゃいますね。良いとか、悪いとか全部超えちゃう。それがすごく実感できた現場であり、役でした」と熱い思いを口にした。

 役作りでは、実際に村山さんと交流があった人から話を聞いたり、本人映像を参考にしたそうで、「そういうのが役の栄養になったと思う」と松山。一方で「それだけだとある意味(役の)コピーになってしまう。内面というものを作り上げていくことで“村山聖以上に村山聖になれるのかな”と思っていた」と明かし、「病、死との向き合い方、これは生き方でもありますが、そういった内面の部分が一番苦労したところでもあるし、監督とも一番話し合ったところであります」と振り返った。

 一方、村山と対峙する羽生善治を演じた東出は、元々プロ棋士のファンだったと言い、「台本が来た時は、本当に鳥肌が立つ思いでした。仕事が決まった時に、初めてマネジャーさんと握手をしました」と告白。また“座右の銘”として「無私」と掲げた東出は「自分というものを捨てて、よその何者かになるのがこの仕事。無私の境地に至ることってなかなかないけど、この映画で初めてそこに行くことができました」と明かし「その世界は真っ白でキラキラしていて、ちょっと言葉にならなかった。またその世界に行けるよう、自分を捨てて、欲をかかずに仕事に邁進したい」と力を込めた。

 映画は11月19日から丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国公開。


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