仲代達矢「名作は時空を超える」 『七人の侍』4Kデジタル・リマスター版公開

2016年9月13日 / 16:58

トークショーを行った仲代達矢

 映画『七人の侍』4Kデジタル・リマスター版マスコミ披露試写会&トークショーが13日、東京都内で行われ、俳優の仲代達矢と黒澤明監督のもとでスクリプターを務めた野上照代氏が出席した。

 本作は、世界のクロサワとして映画史にその名を残す黒澤監督の代表作。「午前十時の映画祭7」でフル4Kデジタル・リマスター版として上映される。

 映像、音声など全てが62年ぶりに公開時のクオリティーとなって復元された本作について野上氏は「さっき泣いちゃった。黒澤さんに見せたかったなと思って。黒澤さんが見たら喜ぶよ。プリントを新しくするたびにせりふが分からなくなって、いつも三船(敏郎)ちゃんの発音が悪いと言われてきたけど、これなら分かるよね。これなら世界に見てもらえる。皆に見てもらいたい」と語り、大きくうなずいた。

 仲代も「私は60数年ぶりに大きな画面で見せてもらって感動していますが、すさまじい映画ですね。大巨人黒澤明です。名作は時空を超えると申しますが、今日は涙を流して拝見しました」としみじみと語った。

 撮影当時、19歳で俳優座養成所の2年生だった仲代は、オーディションを受けて町を歩く浪人の役を手に入れたが、せりふはなく「生まれて初めてちょんまげをつけて着物を着て、刀なんて初めて。考えてみればエキストラのようなもの」と当時を振り返り、「(黒澤監督に)『なんだあいつの歩き方』と言われ、その時は屈辱的な思いをしましたが、役者は歩き方だなと思いました」と語った。

 また、数年前にアメリカで上映された黒沢監督作で自身が主演した『乱』について、仲代は「大きなスクリーンで見ようという運動をアメリカ中でしていました。テレビでもパソコンでも割と簡単に(映画が)見られるこの時代に、劇場に来て大きなスクリーンで若い人たちに見てほしい。それにはわれわれ作り手がすてきなものを作らないとお客はなかなか伸びてこないと思うけど」と語った。


芸能ニュースNEWS

「ザ・ロイヤルファミリー」「継承の美学を学んだ3カ月だった」「有馬記念の直線で号泣。椎名社長(沢村一樹)が『ホープ!』と叫んでいるのも胸アツだった」

ドラマ2025年12月15日

 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)の第10話(最終話)が、14日に放送された。  妻夫木聡主演の本作は、早見和真の同名小説をドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こし … 続きを読む

「ひと夏の共犯者」“巧巳”橋本将生の逃避行の愛が「あまりに切ない」 「澪と眞希、どちらの気持ちになっても号泣」

ドラマ2025年12月14日

 timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)の第11話が、12日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生 … 続きを読む

「良いこと悪いこと」連続殺人事件の犯人が判明 「最後の口パクはどういう意味?」新たな犠牲者に「悲し過ぎる」

ドラマ2025年12月14日

 間宮祥太朗と新木優子がW主演するドラマ「良いこと悪いこと」(日本テレビ系)の第9話が、13日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  ドの子・瀬戸紫苑(大後寿々花)の実家へと向かった高木(間宮)と園子(新木)とゆき(剛力彩芽)は、ポ … 続きを読む

「コーチ」「益山班にパワーアップして帰っきてほしい」「いやー、唐沢寿明やっぱすげえわ」

ドラマ2025年12月13日

 「コーチ」(テレビ東京系)の第9話(最終話)が、12日に放送された。  本作は、堂場瞬一氏の同名小説をドラマ化。警視庁人事二課から派遣された特命職員向井光太郎(唐沢寿明)の的確なアドバイスによって、悩みを抱えた若手刑事たちが刑事としても人 … 続きを読む

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「まるで『鎌倉殿の13人』と同じような黒い話になってきた」「最終回は、蓬莱くん(神木隆之介)が何か仕掛けるのか」

ドラマ2025年12月11日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第10話が、10日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超 … 続きを読む

Willfriends

page top