門脇麦、知人の“尾行”は「したくない」 「自分に見せてくれている面だけで十分」

2016年6月17日 / 21:12

早稲田大学でトークショーを行った門脇麦

 映画『二重生活』の公開直前試写会が17日、東京都内の早稲田大学戸山キャンパスで行われ、出演者の門脇麦とコラムニストの辛酸なめ子氏がトークショーを行った。

 本作は、大学院の修士論文に「哲学的尾行」というテーマを選んだ主人公の珠(門脇)が、尾行を通して人生を考え、成長していく物語。

 学生を含む観客約250人に拍手で迎えられた門脇は「同じぐらいの年齢の皆さんに見ていただける機会ということでとても楽しみにしておりました」と笑顔であいさつした。

 劇中で長谷川博己演じる編集者の石坂を尾行するシーンについては「撮影とはいえど、のぞき見している背徳感でハラハラしました。それも長谷川さんみたいなかっこいい男性を…。(石坂が)恋人と言い合っているシーンも面白くて面白くてニヤニヤしちゃって。全部カットされましたけど楽しかったです」と満足げに振り返り、これには辛酸氏も「あのえげつない表情は自然に出ていたものなのですね」と感心しきりだった。

 それでも「この映画をやって思ったのは、知っている人の後はつけたくないなということ。特に彼氏の携帯なんか見ても絶対にいい情報は入っていないじゃないですか」と語った門脇。会場が沸く中「知っている人が、自分に見せてくれている面だけで十分だなと。相手の秘密は知らなくていいと思いました」と複雑な乙女心をのぞかせた。

 本作で描かれる「“女性が主体の尾行”は珍しい」という話題では、「男性主体になると犯罪スレスレになりますよね」と本音を漏らした門脇。男子学生から「尾行とストーカーの違いは何だと思う?」という質問を受けると、「曖昧ですけど、尾行はなんとなく探偵とか刑事とか、私情じゃない目的がありそう。あと今回、珠ちゃんは哲学のための、理由なき尾行なので、対象者を自らの私情で選んでいない。ストーカーは、自分で“この人”って決めてという感じじゃないかな」と分析した。

 また、いわゆる“泣き”の演技について聞かれた門脇は「基本的に台本のト書きはそんなに大事にしていない。その時の気持ちで泣きたくなれば泣けばいいし、別に泣かなくてもいい。どうしても涙がほしいという時は(気持ちを)キュッと(すると)いう感じがあるんです」とジェスチャーを交えて説明。劇中では、2カ所涙を流すシーンがあるが「気付いたら自然に涙があふれていた…という感じ。(二つの涙の)意味は違うけど、演じ分けたつもりはない」と振り返った。

 映画は6月25日から新宿ピカデリーほか全国公開。

門脇麦(左)と辛酸なめ子氏

門脇麦(左)と辛酸なめ子氏


芸能ニュースNEWS

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「小栗旬の『蜷川です』で大爆笑」「トニー(市原隼人)に真の役者魂を見て胸が熱くなった」

ドラマ2025年11月27日

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第9話が、26日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の全 … 続きを読む

「スクープのたまご」週刊誌記者・日向子が“婚活パーティー”に潜入調査 「ピンチの連発でハラハラした」「理念があれば強くなれる」

ドラマ2025年11月26日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第8話が、25日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、週刊文春を徹底取材して書かれた大崎梢氏の同名小説を実写化。大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新 … 続きを読む

「娘の命」“健司”津田寛治の最期に視聴者号泣 「やっぱり気付いていたんだ」「健司さんの人生はふびん過ぎる」

ドラマ2025年11月26日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第8話が、25日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追いや … 続きを読む

「じゃあつく」“勝男”竹内涼真の母を中心に描かれた「神回」 「勝男は優しい、いい息子」「今回も安定の肌着」

ドラマ2025年11月26日

 夏帆と竹内涼真がW主演するドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)の第8話が、25日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、“恋人ファースト”ゆえに自分を見失ってしまった山岸鮎美(夏帆)と、“料理は女が作って当た … 続きを読む

「ちょっとだけエスパー」「『何ですか未来人って!』って文ちゃん=大泉洋のボヤきが聞こえてくるようだ」「ガッツリSFに突入してびっくりした」

ドラマ2025年11月26日

 「ちょっとだけエスパー」(テレビ朝日系)の第6話が、25日に放送された。  本作は、会社をクビになり、人生詰んだサラリーマン(大泉洋)が、“ちょっとだけエスパー”になって世界を救う姿を描く完全オリジナルのSFラブロマンス。脚本は野木亜紀子 … 続きを読む

Willfriends

page top