ダンスレジェンドシリーズ第3弾「フラメンコ・カフェ・デル・ガト」の公開舞台稽古および囲み取材会が17日、東京都内で行われ、出演者の湖月わたる、水夏希、緒月遠麻、原田薫、大貫勇輔ほかが出席した。
スペイン人舞踊家ホセ・バリオス氏が指揮を取る本舞台は、ストーリー性を持ったシアトリカル・ダンスショー。2部構成となっており、第1部では、19世紀に存在したフラメンコショーを観劇できる酒場「カフェ・デル・ガト」を舞台に、男女の愛を表現する。
約1カ月間、スペイン人キャストと共に、スペイン、マドリードでフラメンコの稽古を行ってきた5人。13日に帰国したばかりで、湖月は「宝塚時代もいろいろフラメンコに携わる作品に出させていただきましたが、ここまで本格的にステップを踏ませていただくのは初めて。分からないことは(振付師らに)即、聞いて…という感じで、少しでも“フラメンコの血”が流れるように頑張りました」と振り返った。
また、スペイン滞在を通して「日本人キャストのチームワーク力も高まった」と話す5人。湖月が「住宅街だったのでほとんど稽古場とホテルの往復のみだった」と笑えば、水も「1カ月間、フラメンコのみの生活。すごく勉強になりました」と感謝。緒月も「自分ができないことを、本場のフラメンコダンサーの方に直接教えてもらえるのはすごくぜいたくでしたね」としみじみと振り返った。
それでも、厳しい稽古の合間にはリラックスタイムもあったようで、原田が「シエスタという決められた休み時間もあるし、終わったら“飲む”。そういう向こうの生活リズムがとても良かった」と語れば、大貫も「行きつけのバーのマスターがいて、その人と、最後は涙ながらに別れるという…。カンパニーのメンバーも含めて、本当に人が温かくて。それがすごく印象的でした」とコメント。
5人共「歩いていると、オラ~(やぁ!)と皆さんが声を掛けてくれる。日本語とスペイン語で会話は全然通じないのですが、心で通じていました」と交流を楽しんだ様子だった。
舞台は25、26日に大阪、サンケイホールブリーゼ、29日~7月4日、都内、東京芸術劇場プレイハウスで上演。