二階堂ふみ、赤い金魚の化身を演じる 「17歳のころから映画にしたいと思っていた」

2016年4月2日 / 15:47

“赤納め”を撤回した二階堂ふみ

 映画『蜜のあわれ』の公開記念舞台あいさつが2日、東京都内で行われ、出演者の二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏、韓英恵、渋川清彦、石井岳龍監督が登壇した。

 本作は、室生犀星が晩年に発表した小説『蜜のあわれ』を映画化したもの。犀星自身を想起させる老作家(大杉)と、彼がめでる少女の姿に変貌する金魚(二階堂)との無邪気かつエロティックな触れ合いを艶やかに描く。

 金魚の赤子を演じた二階堂は「17歳のころに原作を読んで、それからずっとこれを映画にしたいと思っていたので、実際にこの日を迎えられてすごく不思議な気持ちと言いますか…。やはり思い続けていたものが一つの作品になるというのはうれしいです」と感慨深い様子であいさつした。

 一方「今日で一区切りつくので“赤納め”ですね」と劇中やプロモーションで着続けてきた赤い衣装に別れを告げた二階堂。これを聞いた石井監督が「二階堂さん、赤いドレス、今日でお別れではなくて、ぜひあと1年ぐらいは着てください。すごく寂しいです」と懇願。二階堂も「1人でも多くの方に見ていただきたいので…。赤をもう少し着続けたいと思います」と笑顔で応じた。

 また、老作家を演じた大杉は「ちょうど1年前のこの日がクランクイン。書斎のセットで二階堂さんが赤いドレスで現れて『おじさま』というせりふだったのですが、その一言を聞いた時に、赤子がいる、金魚がいると思った。その時に、この映画はきっと人間のいろんなエレメント(要素)が散りばめられた、“味わえる作品”になると感じたんです」と振り返った。

 老作家への愛を募らせてこの世によみがえった幽霊のゆり子を演じた真木も「純文学の作家の狂気と危うさを1ページ1ページめくって読んでいるような気分だった」と本作の印象を語り、「赤子もすごくプリティーだったし…。本当に幻想的で、他の映画とは違う世界観が広がっています」と魅力をアピールした。

(左から)永瀬正敏、高良健吾、二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子

(左から)永瀬正敏、高良健吾、二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子


芸能ニュースNEWS

「北くんシェア」最終回 “33%の会”に解散の危機 「オチが完璧過ぎた」「幸せな気持ちでいっぱい」

ドラマ2025年9月17日

 本田翼が主演するドラマ「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(カンテレ・フジテレビ系)の最終話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  北くん(岩瀬洋志)が突如いなくなって2日、南(本田)た … 続きを読む

“MOJOプロジェクト” 第2弾、ミュージカル「どろんぱ」 小池徹平と屋比久知奈に加え、全キャストが決定

舞台・ミュージカル2025年9月16日

 先日上演を発表した、日本発のオリジナルミュージカルを世界へ発信する、末満健一のオリジナルミュージカル“MOJOプロジェクト”待望の第2弾、ミュージカル「どろんぱ」supported by にしたんクリニック。  主演・小池徹平、共演・屋比 … 続きを読む

井上芳雄主演のミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」が3年ぶり再演

舞台・ミュージカル2025年9月16日

  二人きりで織りなす愛と感動の物語が、あの“あしながおじさん”のストーリーが、3年ぶりに待望の再演。   12月12日(金)~2026年1月2日(金)まで、東京・日比谷のシアタークリエで上演するミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」。 … 続きを読む

「ぼくほし」“健治”磯村勇斗が逮捕された生徒を救う 「人ひとりの人生を救ったことはすごい」「斎藤さんの手紙に泣いた」

ドラマ2025年9月16日

 磯村勇斗が主演するドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(カンテレ・フジテレビ系)の第10話が、15日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  希望する大学への推薦が決まった斎藤(南琴奈)が学校を休んでいると知った鷹野(日高由起 … 続きを読む

武田梨奈、主演のアクション映画で主題歌担当の片寄涼太に「片寄さんも出ていただければ」『By 6 am 夜が明ける前に』完成披露試写会

映画2025年9月16日

 9月15日、東京都内で『By 6 am 夜が明ける前に』完成披露試写会が行われ、主演の武⽥梨奈のほか、出演者の萩原聖⼈、平埜⽣成、辻千恵、丸本凛、向井宗敏監督が上映後の舞台あいさつに駆け付け登壇。スペシャルゲストとして主題歌を担当した⽚寄 … 続きを読む

Willfriends

page top