加藤シゲアキ、作家目指す人へアドバイス 「初期衝動と熱量がないと書き終えられない」

2016年1月18日 / 18:45

 映画『ピンクとグレー』クリエイタートークセッションが18日、東京都内で行われ、行定勲監督、原作者の加藤シゲアキ(NEWS)、漫画家のひうらさとる氏が出席した。

 映画は13日時点で興行収入1億6千万円を超えるヒットを記録し、原作小説も累計発行部数40万部を突破している。加藤は「まだあまり実感がない。『見てきたよ』と言ってくれる方もだいぶ増えてきて、通っているジムのトレーナーも『行ったら満員だった』と。(映画も)喜んでもらえたので良かった」と喜んだ。

 代表作『ホタルノヒカリ』が綾瀬はるか主演でドラマ化されたひうら氏は、原作小説について「はじめはちょっとぎこちないけど、だんだん筆が乗っていっているのが分かる。書く喜びみたいなものを感じました」と感想を語り、「『コインロッカー・ベイビーズ』みたいな感じがしました」と称賛した。

 映画化に当たり、原作者の加藤から「いろいろ思うことはありますが、実験精神にあふれて本気度がうかがえるのでやってください」と言葉をかけられたという行定監督は「俺たちとしては背中を押された意見」と語り、加藤も「僕を気にして忠実にやるよりも、行定さんが今やりたいことを僕の小説を使って遊んでくれた方が面白いんじゃないかなと思いました」と語った。

 完成した映画について加藤は「自分の作品が映画になった喜び、本当に映画になったという安心、こうしちゃうんだという戸惑いと、面白さ。いろいろな感情がぐちゃぐちゃになりました」と振り返り、「僕が生んだ子どもがこんなに大きな形に育っていくなんて思っていなかった。もっと大きく育っていけばいいなと思います」と、さらなるヒットを願った。

 ひうら氏と行定監督は「人と話すこと」がクリエーションのきっかけになるといい、加藤は「何か降ってくるというと格好良すぎるけど、あるんですよ」と笑わせた。また、作家を目指す人へ「初期衝動と熱量(が大切)。書いている途中でこれは本当に面白いのかと不安になるとテンションが下がってしまう。最初に書きたいと思った気持ちを忘れずにいようと思っています。それがないと書き終えられない」とアドバイスした。


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