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滝藤賢一、広末涼子に“ハグ”を要求 「カットをかけないでほしかった」

全国公開初日舞台あいさつに登場した広末涼子

 映画『はなちゃんのみそ汁』全国拡大公開記念舞台あいさつが9日、東京都内で行われ、出演者の広末涼子、滝藤賢一、一青窈、阿久根知昭監督が出席した。この作品は、がんに侵され33歳の若さでこの世を去った母親が、5歳の娘と夫、家族との日々をつづったブログを基にした同名エッセーを映画化。みそ汁作りを通して娘に元気に生きていくために大切なことを伝えていく。

 主演の広末は、撮影を振り返り「共演者の方に恵まれてラッキーでした」としみじみ。夫役を演じた滝藤や姉役の一青についても「カメラの前でも、すごく自然にお芝居されるので、スイッチング(切り替え)がいらなかった。普通なら家族を演じるのは習慣や波長が違うと難しいのに、違和感なくお芝居できた」と感謝し、「ソウル(魂)の部分が似ているのかも」と笑顔を見せた。

 一方で滝藤は「広末さんが、ドーンと構えて受け止めてくれたので、こちらも自然に芝居に入れた」と言い、「撮影中はさすがに日本を代表する女優さんだなと思った。僕も見習いたい」と広末を絶賛。一青も「監督から、(広末演じる妹の)千恵さんのほうがしっかり者と聞いていたので、預けるつもりでやった。しっかり者の広末さんなので」と振り返っていた。

 また阿久根監督が、撮影時のエピソードとして「劇中で広末さんが滝藤さんに飛びついて抱きつくシーンがあるけど、あれは滝藤さんが要求した」と暴露する一幕も。これに滝藤は「『そういうのもあった方がいいのでは?』とは言いましたけど…。そりゃ下心があったかもしれない…。いや、映画のことを考えてですよ!」としどろもどろに。「しかもクルクル回ってくれた?」と尋ねる広末に、「回りました、うれしくてね」と降参した様子の滝藤は「カットをかけないでほしかった」と冗談めかして笑いを誘った。

 この日は、2人の娘役を演じた赤松えみなちゃんも、花を生けた大きな“おわん”を持って登場。「将来はアイドルになりたい」と話すえみなちゃんを応援するべく、広末は「まだ(事務所に)所属しておりません。いまがチャンスです」と関係者に呼び掛けるなど、ここでも母親の顔を見せていた。

 

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