「ゆれる」「ディア・ドクター」でおなじみの西川美和が原案、脚本、監督を手掛ける最新作「夢売るふたり」が2012年秋に全国公開することが分かった。
長編4作目となる同映画で西川監督は夫婦を描く。火災ですべてを失ってしまった小料理屋を営む夫婦が、再出発の手段として“結婚詐欺”を計画する、というストーリーで、妻の里子に松たか子、夫の貫也に阿部サダヲがキャスティングされた。
西川監督は「松たか子さんは天性の品、阿部サダヲさんは天性の愛嬌、それにひかれて出演をお願いした」という。
松は「西川監督の作品には、『今』という空気が強烈に漂っていながら、登場人物達が無気力になっていない、生命力があると思います。阿部サダヲさんは大好きな俳優さんなので、ご一緒できるのがとても楽しみです」。また阿部は「夢売るふたりって、すごい良いタイトルですよね。もともと、いろんな人に成り済まし願望みたいなものが強くて俳優を始めたとこもあるので、結婚詐欺の話って聞いてワクッてしたけど、台本読んだら全く自分が想像する詐欺師じゃなかった」とそれぞれコメントした。