北島三郎、声優初挑戦で「勉強になった」 子役にも「負けちゃいけねぇ」と笑顔

2013年8月16日 / 20:06

 (左から)主人公の兄弟役を務める横山幸汰くんと谷合純矢くん、北島三郎

 日本音楽事業者協会50周年記念事業・長編アニメーション映画『ジョバンニの島』のアフレコが16日、東京都内で行われ、歌手の北島三郎が出席、収録後に取材に応じた。

 原作は、演出家・杉田成道氏が史実を基に描き下ろしたオリジナル作品。戦後の北方四島の色丹島と樺太島を舞台に、戦後の混乱に巻き込まれる兄弟の過酷な運命と家族の絆を描き出す。北島は、兄弟の祖父・源三の声優を務める。

 長い芸能生活の中でもこれが声優は初挑戦となる北島。「初めてやったわりには監督も『ハマってるよ』と褒めてくれてホッとした。勉強にもなった」と感想を述べ、子役との共演についても「とっても楽しい。お子さんたちがうまいから“負けちゃいけねぇ”と思って力が入っちゃう」と語り笑みをこぼした。

 また、最期まで漁師であることを選択するという役どころに「私自身が漁師の息子で、じいさんは日露戦争に行ってるの」と自身の人生も重ね合わせ「この映画は “つらくても頑張って生きていこう”という大事なことを伝えている。ぜひ見てほしい」とメッセージを送った。

 次の新しい挑戦について聞かれると「そんな時間はないよ。ギリギリの中で歌も舞台もやってるし、年齢的にも結構きてるから」とやんわり否定しつつ「ただ、やっぱり歩いているうちに何かお話があれば、絶えず断ることなく応えていきたいね」と前を向いた。

 映画は、来年2月下旬、全国で公開予定。


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