映画「デンデラ」の完成披露試写会が6日、都内で行なわれ、女優の浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子が登壇した。
同作は、姥捨山に捨てられた50人の老女たちが、懸命に生きる姿を描いたもの。日本映画界を代表する豪華女優陣が、生きるか死ぬかの瀬戸際で、驚異的な生命力を発揮する老女たちを演じ、寒さ厳しい山形の雪山で、熱い女優魂を見せている。
マイナス11度という極寒の中で撮影に挑んだという浅丘は、「大変でしたが、監督が『カット』と言うと、そばに大勢の人が寄ってきて、口を温め耳を温め、湯たんぽを抱かされ、傘を差していただき、あっという間に心まで温かくなりました」と、スタッフの心遣いに感謝した。
壇上には、過酷な自然と闘うシーンに現れる、リアルな熊の着ぐるみも登場。浅丘は「熊とちょっとした殺陣をやりました…」と笑わせた。
最後に浅丘は「この先どうなるの? とわからないまま終わります。皆さんでお考えになってください」と、問い掛けた。
同映画は、6月25日から全国ロードショー。