尾上菊之助「新婚生活は充実している」 「勘九郎くんから教わっている」

2013年6月21日 / 15:22

 「暑い季節にふさわしい納涼の歌舞伎になっておりますので、ぜひ劇場に涼みにきてください」と語った尾上菊之助

 歌舞伎俳優の尾上菊之助が21日、都内の陽運寺で七月花形歌舞伎「東海道四谷怪談」の舞台安全成功祈願を行った。

 今回、お岩を演じる菊之助は「(屋号の)音羽屋では『四谷怪談』のことを『四谷さま』とお呼びしている。夜はあまり台本を開いてはいけないなどともいわれている。非常に怖い、力のある演目。先輩方からも『早くお参りに行ってこい』と言われていたので、今日こうしてお参りができて、本当に気合が入りました」と晴れ晴れした表情で語った。

 「顔が醜くなっていく寂しさと、死んでまで男にたたるという女性の怨念の強さというものを演じたい」と意気込みを語った菊之助。昨年12月に亡くなった中村勘三郎さんからも「いつかこれやりなよ。僕が全部教えてあげるから」と言われていたと明かし「(中村)勘九郎くんから『父はこのようにやっていた』と教えてもらっている。心強い味方がたくさんいるので頑張りたい」と気を引き締めた。

 また2月に結婚した中村吉右衛門の四女・瓔子さんとの新婚生活については「非常に充実している。(妻が)支えてくれるので舞台に専念できる」と感謝。「けんかすることは?」という問いには「けんかするほど仲がいいですから。どっちが折れる? 次の日には(けんかのことを)忘れるようにしています」と答え、笑いを誘った。

 子どもについては「こればっかりは授かり物ですので。授かりたいといつもお願いはしています」と期待を口にした。

 舞台は都内の歌舞伎座で7月4日~28日に上演。


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