作曲家・シンセサイザー奏者の冨田勲と、宇宙航空開発研究機構(JAXA)の川口淳一郎博士が31日、都内で行われたアルバム「惑星 ultimate edition」完成発表会に出席した。
アルバムは1977年にリリースした「惑星」を冨田自らがリメーク、新曲「イトカワとはやぶさ」を加えて再録音したもので、6月1日に発売される。
発表会では、日本におけるシンセサイザー音楽の先駆者・冨田と、昨年6月に帰還した「小惑星探査機はやぶさ」の生みの親である川口博士が対談を行った。
プラネタリウムでの発表会に、冨田は「昔はプラネタリウムで発表するのはイヤだったが、今日は素晴らしかった」。川口博士は、新作について「“はやぶさ”が、地球に励まされて帰って来るストーリーを思い浮かべながら聴いた」と感無量の様子だった。
冨田は、小惑星イトカワの名前の由来となった故糸川英夫博士と親交があったことを明かし、「“イトカワとはやぶさ”は夢です!糸川さんの夢が、川口博士につながった。(新曲は)糸川さんに対する思いが一つのレクイエムになってる」と表現した。